サルヴァトーレ・シャリーノ:6つのカプリース
マイケル・バレンボイムがヴァイオリン・ソロで描く
イタリア無伴奏ヴァイオリンの歴史
収録曲
サルヴァトーレ・シャリーノ(1947-):6つのカプリース
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ第5番ト短調「悪魔のトリル」
ベリオ:セクエンツァVIII
パガニーニ:24のカプリースOp.1より第1、6、17、16、9、24番
マイケル・バレンボイム(ヴァイオリン)
録音:2017年6月、ベルリン、イエス・キリスト教会
★巨匠バレンボイムの息子で今注目のヴァイオリニスト、マイケル・バレンボイム(1985-)。無伴奏ヴァイオリンの金字塔バッハからバルトーク、ブーレーズまでの作品を収録したファースト・ソロ・アルバム(ACC-30405CD)では、確かな技術と音楽性、内に秘めた情熱を感じる演奏で話題となりました。今回はイタリアの作曲家による無伴奏ヴァイオリンの作品の歴史を描くように収録しています。まず2017年に70歳を迎えた現代イタリアの巨匠サルヴァトーレ・シャリーノの「6つのカプリース」。色彩感溢れる繊細な音色、創造的な発想から生まれる予想もしない音響などシャリーノの独自の作曲スタイルを楽しめます。そして18世紀イタリアにおけるバロック音楽の作曲家タルティーニの言わずと知れた難曲「悪魔のトリル」。続いて第2次大戦後の前衛音楽を代表する作曲家ベリオのライフワークとして知られる「セクエンツァ」シリーズ。楽器奏法の探求のために様々な楽器による多彩な特殊奏法が盛り込まれた革新的作品群。今回はバッハのシャコンヌを意識して書かれたというヴァイオリンのための「セクエンツァVIII」を収録しています。最後には強烈な演奏技巧が盛り込まれたパガニーニの「24のカプリース」。マイケル・バレンボイムは聴く者を圧倒する卓越した技術だけでなく、雄弁に語る音楽的才能も持ち合わせている逸材です。
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