ジョナサン・ハーヴェイ、エンノ・ポッペ、カイヤ・サーリアホ、エマヌエル・ヌネス作品集

WER-6862
  • 発売中
  • アーティスト:アンサンブル・ムジークファブリーク
  • レーベル:WERGO
  • 品番:WER-6862
  • ジャンル:クラシック
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

  • 収録時間:76:16

ハーヴェイ、ポッペ、サーリアホ、ヌネス 4人の作曲家それぞれが描く「光、愛」

収録曲

ジョナサン・ハーヴェイ、エンノ・ポッペ、カイヤ・サーリアホ、エマヌエル・ヌネス作品集

1. ジョナサン・ハーヴェイ:スリンガラ・シャコンヌ*
2. エンノ・ポッペ:破片
3~7. カイヤ・サーリアホ:ノーツ・オン・ライト*
8. エマヌエル・ヌネス:ケセドⅠ *

* 世界初録音

アンサンブル・ムジークファブリーク
【ヘレン・ブレッドソー (フルート)、ピーター・ヴィール(オーボエ)、カール・ロスマン(クラリネット)、アーバン・ウェスリー(ファゴット)、クリスティン・チャップマン(ホルン)、マルコ・ブラウ(トランペット)、メルヴィン・プーア(テューバ)、ブルース・コリングス(トロンボーン)、ベンヤミン・コブラー&ウルリッヒ・レフラー(鍵盤楽器)、ディルク・ロスブルスト(打楽器)、ユディッタ・ヘベルリン&ハンナ・ワイリック(ヴァイオリン)、アクセル・ポラス(ヴィオラ)、ディルク・ヴィーテガー(チェロ)、ミヒャエル・ティーポルド(コントラバス)】
ピーター・ランデル(指揮)①、ステファン・アスバリー(指揮)②、
エミリオ・ポマリーコ(指揮)③-⑦、シアン・エドワーズ(指揮)⑧、
ディルク・ヴィーテガー(チェロ)③

ゲスト:エリザベス・ハースト(フルート)⑧、イェルテ・アルトゥイス(クラリネット)⑧、ナーンドル・グッツ(クラリネット)①、リチャード・ヘインズ(クラリネット)②⑧、ミシェル・マラン(バスクラリネット)⑧、ハイジ・モッカート(ファゴット・コントラファゴット)②、ウィリアム・フォーマン(トランペット)②、アレス・クランカー(トランペット)③ -⑦、アレクサンドル・バベル(打楽器)③-⑦、アーノルド・マリニッセン(打楽器)②、渡邉理恵(打楽器)①&③ -⑦、フォンテーヌ・リャン(ハープ)③-⑦、ヤエル・バロルスキー(ヴァイオリン)⑧、カミラ・ナミスロフスカ(ヴァイオリン)③-⑦、ティンタ・シュミット・フォン・アルテンシュタット(ヴァイオリン)⑧、ピエトロ・デイヴィッド・カラミア(ヴァイオリン)⑧、アレキサンダー・ブルック‐サントス(ヴィオラ)⑧、アグニシュカ・ディウバク(チェロ)③-⑦、ピーター・スミトゥエイシェン(コントラバス)⑧、アネット・ザーン(コントラバス)⑧
録音:①2010年1月9日、②2009年1月9日、③ – ⑦2010年6月20日、⑧2005年8月27日

★アンサンブル・ムジークファブリークの演奏によるWergoのシリーズ「Edition Musikfabrik」。第9弾となる「SCHERBEN(破片)」には、4人の作曲家たちの「光、愛」をテーマにした作品が収められています。ヒンズー教や仏教に傾倒する作曲家ジョナサン・ハーヴェイの「スリンガラ・シャコンヌ」は、インドの伝統的な美学で愛の感情を表す「スリンガラ」を題材にとった作品。人と人との愛、神と人との愛、そしてインドの全芸術の源となる愛である「スリンガラ」の強烈なエネルギーを、バロック音楽の形式である「シャコンヌ」を用いて音楽にしています。印象派を思わせるようなデリケートな響きで幕を開けた曲は徐々に激しさを増して展開し、最後はまばゆい光を思わせるような高音に収束していきます。
★エンノ・ポッペの「破片」は、5秒ほどから成る121の断片が組み合わさって構成されている実験的な作品。「ムジークファブリークのようなソリスト・アンサンブルの編成は21世紀におけるシンフォニー」という作曲者の言葉通り、従来の奏法に留まらない楽器法からは魅力的で存在感の強いサウンドが引き出され、その音楽は時間や空間の密度、質感を自在に変化させながら聴衆の耳を捉えて離しません。繊細なティンパニソロから金管の絶叫まで、音楽の「破片」が個性の強い光を放ち、ぶつかり、溶け合います。
★カイヤ・サーリアホの「ノーツ・オン・ライト」は標題のついた5楽章からなるチェロ協奏曲(Ⅰ半透明の秘密 Ⅱ燃えて Ⅲ覚醒 Ⅳ蝕 Ⅴ光の中心)。T.S.エリオットの詩から取られたという、生と死、意識と無意識の間の「光の中心、静寂」を中心として曲は展開します。他の北欧の作曲家と同様、フィンランド出身の彼女の音楽にも光の色合いなど自然からの影響が見られますが、そんな彼女の幻想的な音をまといながらチェロがしなやかに、時に激しくリードするこの曲も、多様な光の質感に溢れています。
★エマヌエル・ヌネスが扱うのは、ユダヤ教の伝統を引き継ぐ神秘思想「カバラ」で「愛、慈しみ」を表す「ケセド」。ヌネスはかねてからユダヤの神秘思想に興味を寄せていましたが、委嘱を受けた際に手渡されたカバラのテキストの最後の言葉が「ケセド」だったといいます。4つのヴァイオリン、4本のクラリネット、2本のフルートと2つのヴィオラ、チェロと3つのコントラバスという「ケセドの数字 4」を基調とした楽器編成で描き出されるこの曲では、音域のアンバランスさが奇妙な感覚を生み出します。
アンサンブル・ムジークファブリークの鮮やかな演奏によって命を吹き込まれた、4人の作曲家の「光と愛」が、ここにそれぞれの輝きを放っています。

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