
ヤーコプス、待望の「ドン・ジョヴァンニ」
こんな演奏を待っていた!
序曲から低音バリバリ、渦巻く弦と管の咆哮による地獄絵図。
色気も品格もたっぷりのドン・ジョヴァンニを演じるは
若き貴公子ヨハネス・ヴァイサー
レポレッロにレガッツォ、ドンナ・アンナにパシフニク、
とどめはドンナ・エルヴィラに今をときめくペンダチャンスカ!
レーベル:ハルモニアムンディ
品番:HMC 801964 (3SACD Hybrid)
HMC 901964 (3CD)
発売日:2007年10月初旬予定
W.A. モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(全曲)KV.527(1788 年ウィーン稿)
ルネ・ヤーコプス(指)フライブルク・バロック・オーケストラ、RIAS 室内合唱団 ヨハネス・ヴァイサー(ドン・ジョヴァンニBr)、ロレンツォ・レガッツォ(レポレッロB)、 アレクサンドリーナ・ペンダチャンスカ(ドンナ・エルヴィラS)、 オリガ・パシフニク(ドンナ・アンナS)、ケネス・ターヴァー(ドン・オッターヴィオT)、 スンハエ・イム(ツェルリーナS)、ニコライ・ボルシェフ(マゼットBr)、 アレッサンドロ・グエルツォーニ(騎士長Bs) 【補遺:1787 年プラハ初演稿の楽曲】 ・ 第2 幕第2 場レチタティーヴォ「それじゃ、さっき私のマゼットを(Dunque quello sei tu)」 (ツェルリーナ、ドンナ・エルヴィラ、ドン・オッターヴィオ、マゼット) ・ 第20 番アリア「ああ、おゆるしください」(レポレッロ) ・ 第2 幕第10 場レチタティーヴォ「Ferma, perfido, ferma」 (ドンナ・エルヴィラ、マゼット、ツェルリーナ、ドン・オッターヴィオ) ・ 第21 番アリア「今こそ僕の愛しい人を慰めてあげて下さい(Il mio tesoro intanto)」 (ドン・オッターヴィオ)★快進撃のとまらないヤーコプス、遂にモーツァルトのダ・ポンテ三部作完結編となる「ドン・ジョヴァンニ」の登場。2006 年のインスブルック音楽祭で上演された直後の録音で、ヤーコプスの練り上げられた統率のもと、一音一音がショッキング!序曲冒頭の和音でいきなり奈落の底に突き落とされるような衝撃と迫力です。名手フライブルク・バロック・オーケストラの面々が、いななく管、激流の弦で大爆発です。楽しさ、おそろしさ、美しさをとことんつきつめた表現は壮観、まさに音絵物語です。ドン・ジョヴァンニ役は、1980 年ノルウェー出身の若き貴公子、ヨハネス・ヴァイサー。色気たっぷりですが、ドン・ジョヴァンニ=騎士身分の品格もきちんと感じさせます。レガッツォによるレポレッロは、ドン・ジョヴァンニに仕える憎めない役どころをきちんと演じていますが、あまりに上手くてカッコよすぎるかも、と思う瞬間もあるほど。今年10 月の新国立劇場「フィガロの結婚」でもフィガロ役で登場予定、注目度大です。ドン・ジョヴァンニに翻弄されるドンナ・エルヴィラは今をときめくペンダチャンスカ。ドンナ・アンナには、Opus111 でもおなじみのウクライナ出身の清潔感あふれるソプラノ、パシフニク。驚異的な息づかいの長さで、しっとりと歌いあげるさまは圧巻。ツェルリーナ役のスンハエ・イムは、韓国出身の期待のソプラノ。LFJ 音楽祭2006 でも来日、そのピンと透き通った歌声をご記憶の方もいらっしゃるのでは。レチタティーヴォでのフィゲイレドのチェンバロも冴えまくりで、一音たりとも聞き逃せません。
★さらに、さすがヤーコプス!と思わず膝を打ってしまいたくなるのが、プラハ初演稿の楽曲もディスク3の最後に収録されていること。この「ドン・ジョヴァンニ」はもともとはプラハにて1787年に初演され、その翌年の1788年にウィーンで初演されました。その際、上演地の移動に伴い、歌手の変更、土地の趣味、また、貴族階級への配慮などから、いくつかの改訂・改変が加えられました。現在では、両方の稿を混合して演奏されたりと様々ですが、ヤーコプスは、両方の版を混ぜることなく独立させて演奏したのです。プラハ稿のドン・オッターヴィオのアリアの瑞々しいこと!どこまでもカンペキな「ドン・ジョヴァンニ」。絶対!!です。
