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ヨーヨー・マ& CSOによる“シルクロード・シカゴ”

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=シカゴ交響楽団ライヴ・シリーズ第3弾=

慟哭の「シェロモ」、馬頭琴持ち替え「ケルレンの伝説」

超絶!初演者ウー・マンがかき鳴らすハリソン琵琶協奏曲

A・ギルバート獅子奮迅のタクト!大音響絵巻「スキタイ」組曲

もりだくさんなエキゾチック・アルバム!!

レーベル:CSO・RESOUND
商品番号:CSOR 901801
発売時期:1月下旬

★クラシックの枠を飛び越えてクロスオーバーな活躍を続けるヨーヨー・マが1998年以来、情熱を傾けてきたシルクロード・プロジェクト。自身の世界各地での演奏経験を踏まえて、数世紀にわたってヨーロッパと東方を結んでいた交易路、シルクロードに沿って音楽の伝統と異文化のつながりとを探求し、世界共通語である音楽を通じて相互理解や文化交流を図ろうという壮大なもの。
「シカゴには世界の分岐路にあった長い歴史があります。」と語るヨーヨー・マ。“シルクロード・シカゴ”と名付けられた、ヨーヨー・マ率いるシルクロード・アンサンブルとCSOならびにシカゴじゅうの何十もの文化機関とのユニークで画期的な催しは、2006年6月から2007年6月までの1年間さまざまな形で行なわれ、大きな話題を提供しました。そして今年の4月、グランド・フィナーレを迎えたCSOのコンサート“Sounds of the Silk Road”ではプロジェクトにふさわしく、中国伝承のほかエキゾチックな魅力とヴァラエティに富んだプログラムが取り上げられています。当夜の演目から編まれたCSOリザウンド最新アルバムは、題して“伝統と変化、シルクロード・シカゴのひびき”。前作までとはうって変わり意表を突くリリースに、少なからぬカルチャーショックとスリルとを与えられることでしょう。
★アメリカ現代のルー・ハリソン(19172003)による最後の大曲「琵琶協奏曲」。アジアの民俗楽器が西欧の弦楽オケに対峙する構図が、まさにシルクロード・プロジェクトにピッタリな内容。第1楽章こそクラシックのコンチェルトの様式を暗示するものの、以下の楽章はなんとも形容し難いほど独特。第2楽章は変化に富んだ小組曲、琵琶をバラライカ風に、また打楽器として、さらにマンドリンというふうに異なる形態の独奏楽器としてフューチャーしています。ハリソン天性のものといえるメロディラインが聴けるフィナーレ「ラメント」は、13、14世紀のフランスとイタリアにおける舞曲スタイル、エスタンピー。まさに琵琶のためのヴィルトゥオーゾ・ショーピースになっています。作品を献呈され世界初演を果たしたウー・マンは1963年中国浙江省杭州市生まれ。ヨーヨー・マとの数多くの共演をはじめ、タン・ドゥンの「ゴースト・オペラ」、クロノス・クァルテットとのコラボでも注目される第一人者です。
★「ケルレンの伝説」は、音楽を通して物語をかたるというモンゴルの伝統スタイルの現代版解釈で、ケルレン川にまつわる話。1952年にモンゴル生まれた作曲者ビャンバスレン・シャラフはロシアのエカテリンブルグ音楽院で学び、モンゴル民謡と西欧音楽の伝統とを関連づける作風を確立しています。ここで特徴的なのが西洋のブラスと打楽器に、モンゴルをもっとも象徴する響きのうちのふたつ、子供の頃に父から手ほどきを受けた「馬頭琴」とゴビ砂漠に広がる平原一帯で歌い継がれてきた「長い歌(オルティン・ドー)」とを組み合わせていること。特殊な呼吸法からつくられる大きく伸ばすフレージングは、しみじみと美しくどこか心落ち着かせるはたらきがあります。
さらに、ここで馬頭琴を弾くのがもちろんヨーヨー・マ。ドロドロにむせび泣く歌いまわしも濃厚なブロッホの名作「シェロモ」と合わせて、圧倒的な表現力と存在感はさすがとしかいいようがなく惹きつけて離しません。
★シルクロードつながりのカップリングは、N響客演でもおなじみアラン・ギルバートが振ったプロコフィエフの大音響スペクタクル。ストラヴィンスキー「春祭」そっくりのバーバリスティックな内容は、8本のホルンを筆頭にCSOが世界に誇るブラスの見せ場だらけ。ド迫力のサウンドに浸れます。

ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「シェロモ」
シャラフ:ケルレンの伝説(2000)
ルー・ハリソン:琵琶協奏曲(1997)
プロコフィエフ:スキタイ組曲(アラとロリー)Op.20
ヨーヨー・マ(Vc)
ウー・マン[吴蛮](中国琵琶)
シルクロード・アンサンブル
ミゲル・ハース=ベドーヤ(指)、アラン・ギルバート(プロコフィエフのみ指)
シカゴ交響楽団
録音:2007年4月12、13 & 17日・5月17、18、19 & 22日[プロコフィエフのみ] シカゴ、シンフォニーセンター、オーケストラ・ホール(ライヴ)
プロデューサー:デイヴィッド・フロスト / エンジニア:クリストファー・ウィリス