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ヤンソンス&RCOによるフランス音楽集

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まばゆいばかりの色彩感、ダイナミックな表現力

ドビュッシー「海」、シトコヴェツキー独奏によるデュティユー「夢の樹」、来日公演予定曲「ラ・ヴァルス」

レーベル:RCO Live
商品番号:RCO 08001(SACD Hybrid)
入荷時期:3月中旬

今秋に予定される3度目の来日公演がおおいに注目を集めるヤンソンス&手兵ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団(RCO)。快進撃を続ける当コンビによるRCO Live最新アルバムは、すべてヤンソンスにとって初のレパートリーとなるフランス近現代音楽集。
ドビュッシーが、刻一刻と表情を変えてゆく波のさざめきのイメージをつかまえみごとに音で抽象化してみせた「海」。第1楽章の夜明けからやがて正午を迎えるまで、やわらかく繊細な弦から紡ぎだされるグラデーションの妙。さらにダイナミックにうごめく音響が圧巻の第3楽章“風と海の対話”。それにしても驚かされるのは鮮やかに色彩を描き分けるパレットのなんともふんだんなこと。これにはドビュッシー、ラヴェルとも50年代にはベイヌム、70年代のハイティンクと録音のみならず、RCOがこれまでに幾度となく実演で取り上げてきたゆかりの演目ということもあるのでしょう。
公演曲目にも組まれているラ・ヴァルスもまた、酔っ払ったようなリズムのうねりと溜めがなんともおどろどろしくなまなましいかぎり。とにかくオケを華麗に鳴らすことにかけては当代並ぶもののない手腕をみせるヤンソンス。聴かせどころを心得たドラマづくりのうまさもますます堂に入って、いつものように興奮度満点の出来栄えです。
そして目を引くユニークなカップリングはフランス現代の大御所デュティユーの傑作「夢の樹」。フランス国立放送の委嘱作で、被献呈者アイザック・スターンによって初演されたこのヴァイオリン協奏曲は全体が大きく4つの部分からなり、それらを間奏がつないで切れ目なく演奏されます。ドライで幻想的な無調作品からなんともいえない色気を漂わせるのは、黄金のひびきを誇るこのコンビならではのなせるわざ。作曲者とのつながりも深い名手シトコヴェツキーのソロも冴えています。
2004年以来、一年おきのお約束としてすっかり定着したジャパン・ツアーを控え、美とスリルがぎっしり詰まったフランス・アルバムは回を重ねるごとに確実にパワーアップして帰ってくるかれらのいまを知るまたとない内容といえるでしょう。

ドビュッシー:交響詩「海」
デュティユー:ヴァイオリン協奏曲「夢の樹」
ラヴェル:ラ・ヴァルス
ドミトリー・シトコヴェツキー(Vn)
マリス・ヤンソンス(指)ロイヤル・コンセルトへボウO.
録音:2007年2月1、2 & 4日[ドビュッシー&ラヴェル]・2007年6月7、8日[デュティユー] 以上アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)