
シリーズ第1弾
ピュアトーンがはじめて明かすあらたな魅力。
1873年第1稿による演奏
レーベル:hänssler=SWR MUSIC=
商品番号:93 217
発売時期:4月下旬
ことし2008年1月末から2月の初めにかけて、当コンビでは3度目となる日本全国8か所におよぶ列島縦断ツアーを敢行して、一大旋風を巻き起こしたノリントン&手兵シュトゥットガルト放送響。練り上げられた演奏のすばらしさはもとより、楽章の合間に指揮台から客席に向けて汗を拭うポーズをとって笑いをとるなどのサービス精神満点のステージ・マナーでも、マエストロは天性のエンターテイナーぶりを発揮して会場に詰め掛けた多くのファンを魅了したのは記憶にあたらしいところ。この興奮も冷め遣らぬうちに、はやくも当コンビが着手するのは衝撃のブルックナー・シリーズ。第1弾の第3交響曲では、ノリントンによる前回のロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(95年)のときと同じく、作曲者が崇拝するワーグナー作品からの引用が顕著な第1稿を採用しています。
オリジナル楽器による旧盤も刺激に満ちたものでしたが、今回はそれにもまして、ポイントといえるのが響きのこのうえない透明感。オケの精度が格段に向上しているため、ノリントンの意図はよりすみずみまで徹底されています。とりわけ、「ワルキューレ」の眠りの主題や「タンホイザー」を想わせる音型が現れる第2楽章の静けさと佇まいは絶品。ふんわりと夢のように浮遊するやわらかい弦の感触。いっそう研ぎ澄まされたピュアトーンの威力が最高に発揮された場面は一度聴いたら忘れられません。なお、前回の録音ではその急速テンポも刺激的な要因として評判となりましたが、それでも旧録音との比較では演奏時間も全体で3分以上長くなっているのも新録音の特徴といえます。
オルガン的とたとえられ従来分厚い響きの魅力が語られ、ともすればピリオド・アプローチの鬼門とさえいわれてきたブルックナーのシンフォニー。ノリントンは長年の手兵シュトゥットガルトを随え、ここにまったくあたらしいブルックナー像を打ち立てたといっても言い過ぎではありません。
ブルックナーにピュアトーンを持ち込むとどうなるか?モーツァルトやベートーヴェンはともかく、ブルックナーなんて…とお思いの向きにこそぜひともお聴きいただきたい意欲作です。
ブルックナー:交響曲第3番ニ短調(1873年第1稿)
サー・ロジャー・ノリントン(指)SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
録音:2007年5月22日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
=ノリントンのブルックナー第3番 トラック・タイム比較=
・SWRシュトゥットガルト放送SO.(2007年ライヴ)
19’57+18’32+6’37+15’56=TT.61’02
・ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(1995年)
18’48+17’14+6’24+14’57=TT.57’25
▼今後の発売予定
・ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(1874年第1稿)
・ブルックナー:交響曲第6番イ長調
