
=シカゴ交響楽団ライヴ=
超優秀録音
エロスを妖艶に歌い上げる「法悦の詩」&プロコ3番
レーベル:CSO・RESOUND
商品番号:CSOR 901810(CD) / CSOR 901812(SACD Hybrid)
入荷時期:5月中旬
シカゴ響2007/08年のシーズンは、1975年以来32年ぶりに‘凱旋’(シカゴ・サンタイムズ紙)を果たした巨匠ムーティとともに幕を開けました。当コンビはシカゴでの6公演に引き続いて、ローマ、ミュンヘン、パリ、ロンドンなどヨーロッパの7つの都市を巡る楽団史上33度目のワールド・ツアーを敢行して大成功を収めています。意外にもムーティとシカゴ響との初顔合わせとなるCSOリザウンド最新アルバムでは、今シーズンのオープニングを飾り、またツアーでも取り上げられたプログラムのうち、近年、巨匠が傾倒する強烈な色彩を放つロシアものが選ばれています。
タイトルそのままにエロスを前面に出したスクリャービンの傑作と、スキャンダラスな自作オペラ「炎の天使」からの素材をふんだんに扱ったプロコフィエフの交響曲。ともに前衛的で神秘的、ときに凶暴でさえある官能と陶酔が支配するふたつの作品は、ムーティにとってはフィラデルフィア管音楽監督時代(19801992)のすぐれた録音(1990年)でも知られるように大のお気に入り。ここで世界有数の剛直なオケをリードする巨匠は、長年オペラで劇的なカンタービレと天性のリズムにより名を馳せただけに、こうした妖艶なる美をしなやかな感性で歌い上げることにかけては天下一品。セクシーなまでに抗い切れない魅力という点では、前回の華麗をきわめた演奏にもまして、CSOの肉感的なサウンドがロシア勢に引けをとらない濃厚な味わいを醸し出しています。
なお、両作品でとりわけ光るのがトランペット・ソロ。名技といえばカップリングのボレロがまた強烈。おあつらえ向きに各パートに見せ場が受け継がれてゆく屈指の名曲は、ムーティのライヴでの評判を踏まえればその白熱ぶりといい、フィラ管との旧録(1982年)を大きく凌ぐもの。スーパープレイヤー軍団CSOの驚異的な実力にはもはやあきれるほかありません。
シカゴ・トリビューン紙でも、2006年以降空席のままとなっているCSO音楽監督のポストへの最短距離にいるひとりとも目されている巨匠ムーティ。このたびのアルバムはCSOとの確かな結びつきを裏付けるに十分な内容といえるでしょう。
プロコフィエフ:交響曲第3番ハ短調Op.44
スクリャービン:法悦の詩Op.54
ラヴェル:ボレロ
リッカルド・ムーティ(指)シカゴ交響楽団
録音:2007年9月14、15、16、19、20 & 21日シカゴ、シンフォニーセンター、オーケストラ・ホール(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン / エンジニア:クリストファー・ウィリス
