
3大バレエ完結篇!
優秀録音
レーベル:RCO Live
商品番号:RCO 08002(SACD Hybrid)
発売時期:発売中
ヤンソンス&RCOによるストラヴィンスキー3大バレエがついに完結。「火の鳥」(1919年版・バイエルン放送響 / 2004年ライヴ)(全曲・オスロ・フィル / 1988年ライヴ)、「春の祭典」(オスロ・フィル / 1992年)とも再録にあたるヤンソンス。いっぽうRCOにとっては、前任のシェフ、シャイーが「火の鳥」(1945年版 / 1995年)と「ペトルーシュカ」(1947年版 / 1993年)を録音しているものの(ほかに2002年収録の「春の祭典」と1993年収録の「火の鳥」のライヴ映像あり)、やはり3作すべてとなると単独の指揮者としてはコリン・デイヴィス(1976ー78年)以来の快挙となります。
絶好調のこのコンビ、いつ聴いても驚くほど新鮮なのが一貫して変わらぬ魅力。前作デュティユー(RCO.8001)と同日の公演を中心とする「火の鳥」。バリバリの無調現代曲「夢の樹」がえもいわれぬ幻想的な美に彩られグッと身近に感じられたほどですから、同じ流れで演奏された「火の鳥」がどのようなものであるかは容易に想像できるでしょう。フルート首席のバイノンがたちどころにそれと分かるように魅了する「王女たちのロンド」や「フィナーレ」でのホルン、「子守唄」でのファゴット・ソロと、木管はなにげないフレーズに至るまでしっかりと個性を主張しています。
いっぽうで「魔王カスチェイたちの凶悪な踊り」や「春の祭典」はあざやかなコントラストを形作り、荒々しいパワーにも不足していません。ティンパニとバスドラが地獄の地鳴りのように迫り、これにブラス・セクションが応酬してすさまじい大音響。それでもささくれ立ったどぎつさが強調されないのがRCOを特徴づける美点といえるでしょう。
かつてヤンソンスがRCO首席指揮者就任直後の「ペトルーシュカ」(2004年 / RCO.05004)は、コンビの輝かしい未来を予感させるフレッシュな魅力にあふれた内容でした。そしていま、当アルバムはその予感がまぎれもなく現実のものとなったことを証明するとてつもない充実ぶり。それぞれにとって得意のレパートリーということもあるのでしょうが、たっぷりとした響きのなかで比類なき美観が繰り広げられてゆくあたりはかれらのまさに真骨頂。春祭の終演後に入るおおきな拍手も思わず納得で、名曲を理屈抜きに楽しませてくれます。
ストラヴィンスキー: バレエ「火の鳥」組曲(1919年版)
同 : バレエ「春の祭典」
マリス・ヤンソンス(指)ロイヤル・コンセルトへボウO.
録音:2007年6月7、8日&12月14日(火の鳥)・2006年11月15、16日&2007年6月25日(春の祭典)以上、アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)
