« ヤンソンス&コンセルトヘボウ マーラーの第5番 | メイン | ハイティンクによるブルックナー第8番 »

ノリントン&シュトゥットガルトによる「ロマンティック」第1稿

93%20218.jpg

ノリントン初のレパートリー
シリーズ最高の衝撃!

レーベル:hänssler=SWR MUSIC=
品番:93 218
発売時期:11月下旬

まったくあたらしいブルックナー像の到来を予感させる、ノリントンと愛器シュトゥットガルト放送響によるシリーズ第3弾は「ロマンティック」。第6番につづいてノリントン初のレパートリーである点とともに、画期的快挙と騒がれたインバル以来、最近ではヤングやナガノも取り上げて話題を提供している第1稿を採用していることも注目されます。
従来親しまれている第2稿との比較では第3楽章が顕著なように、ブルックナー・ファンのあいだでもまったく別の音楽だという声の多い第1稿。斬新にすぎて初演では不成功に終わった第1稿の選択頻度が近年ますます高まりつつある背景には、そもそも校訂譜の問題がつきまとうブルックナーにあって、かつてほどには違和感なく受容できる環境が整ってきたこともあるようです。
前2作も驚きをもって迎えられたノリントンのブルックナーですが、本作「ロマンティック」は衝撃度ではまちがいなくシリーズ随一といえるでしょう。たとえば第1楽章開始から5分。ぐんぐんと一気に加速してゆき、小気味よいまでの清清しさに胸が躍ります。しかもあくまで自然。この感覚は過去のいかなる演奏からも聴くことの出来なかったもの。ここでの第1稿の選択にしても、弦のヴィブラート・フリーを基調とする「ピュア・トーン」固有の魅力もはたらいて、より鮮明に違いを印象づけるものと思われます。
このたびの「ロマンティック」を頂点とする、ブルックナー3部作2007年ライヴ。ノリントン&シュトゥットガルトが目指してきたものがいよいよ完成の域に達していることを実感させる内容です。

=ノリントンのブルックナー第4番 トラック・タイム=
15'49+16'23+11'27+16'52=TT.60'33

ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(1874年第1稿)
サー・ロジャー・ノリントン(指)SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
録音:2007年4月26 & 27日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ステレオ・ライヴ)