
精密に彫琢された美術品のような音楽
音質もクリア、まるで最新録音のような臨場感。
レーベル:KII
記号番号:KKC-026
発売中
平尾貴四男:
ピアノソナタ (1948)/フルートとピアノのためのソナチネ (1941)/ヴァイオリンソナタ (1947)
平尾はるな(ピアノ)、野口龍 (フルート)、久保陽子(ヴァイオリン)
[録音:1980年4月23日、5月22日/世田谷区民会館(セッション録音)旧アジアレコード音源]
平尾貴四男 (1907-1953) は独学の人が多かった昭和初期の時代に、パリのスコラ・カントルムで正式な作曲法と理論をマスターした作曲家。作曲・教育両面で日本音楽界を牽引する存在になり得たにもかかわらず、46 歳の若さで歿したため作品数はあまり多くありません。それらは精密に彫琢された純音楽が中心で、ドイツ的な傾向の強かった日本作曲界には珍しいフランス風の洒脱さと、自身の育ちの良さから来る高貴な作風が魅力的。品良く香る日本情緒も絶妙。当アルバムは愛娘・平尾はるながピアノを担当した室内楽曲集。日本ピアノソナタ史屈指の名作ながら、録音にあまり恵まれない同曲、平尾自身がフルートの名手だったこともあり、楽器の機能を駆使したどこか和風のソナチネ、恩師ガロワ・モンブランに捧げられたヴァイオリンソナタといずれも充実度満点。ことに「フルートとピアノのためのソナチネ」は若き日の武満徹を感激させ、弟子入りを熱望させたいわくつきの作品。
すべてセッション録音(旧アジアレコード音源)。しかし久保陽子と平尾はるなの火花を散らすようなデュオはコンサート・ライヴばりの白熱ぶり。平尾作品はピアノパートが特に難しく書かれていますが、愛娘だけあり完璧で自在かつ説得力満点。物凄いパワーに圧倒されます。
