
凄すぎる、見たことも聴いたこともない曲があまた出現。さすがBIS、超徹底のシベリウス・ピアノ曲全集
レーベル:BIS
記号番号:BIS 1927/29 (5CD)
発売時期:4月下旬
シベリウス完全全集 その10 ピアノ曲Vol.2
付随音楽「ペレアスとメリザンド」Op.46/ベルシャザールの饗宴組曲Op.51/10の小品Op.58/パンとエコー Op.53*/3つのソナチネ Op.67/2つのロンディーノ Op.68/カリオの教会の鐘 Op.65b/付随音楽「スカラムーシュ」より2曲 Op.71/スパニュオロ JS181 (1913)/あこがれに JS202 (1913)/4つの叙情的小品 Op.74/樹の小品集 Op.75/ライラック Op.75の6 (1914)*/13の小品 Op.76/付随音楽「誰も彼も」より5曲 Op.83*/花の小品集 Op.85/マンドリナート JS123 (1917)/フィンランド狙撃兵行進曲 Op91a/デンマークの少年団の行進曲 Op.91b/6つの小品 Op.94/アンダンティーノ JS201 (1919)*/コン・パッショーネ JS53 (1919)*/3つの小品 Op.96/6つのバガテル Op.97/可愛らしい組曲 Op.98a/田園組曲 Op.98b/8つの小品 Op.99/特徴的な組曲 Op.100/5つのロマンティックな小品 Op.101/5つの特徴的な印象 Op.103/付随音楽「テンペスト」より3曲 Op.109/ジャコブ・ド・ジュランのモチーフによるロマンティックな小品 JS135b (1925)/孤独なシュプール JS77a/5つのスケッチ Op.114/連弾のためのアダージョ「わが愛するアイノに」JS161 (1931) */付随音楽「ベルシャザールの饗宴」より2曲 JS48*/バラード(樹の小品集 Op.75第3曲「ポプラ」の下書き)*/樅の木(樹の小品集 Op.75の5の下書き。1914)*/叙情的ワルツ(Op.96aの下書き。樹の小品集の「ライラック」と「樅の木」の組み合わせ素材。1919)*/騎士のワルツ(Op.96cの下書き。1921)*/歌(Op.97の2の下書き。1920)*/即興曲(Op.97の5の下書き。1920)*/アンダンティーノ~アレグロ(ロマンティックな情景 Op.101の5の下書き。1923/4)*/悲しみに沈んで(Op.103の5の下書き。1923/4)*/森の中の歌(Op.114の4の下書き。1929)*
フォルケ・グラスベック(ピアノ)
*=世界初録音
シベリウスにはかなりのピアノ曲があります。管弦楽作品ほど人気・知名度のあるものはありませんが、本当に綺麗な曲も多く、「ロマンティックな情景 Op.101の5」などシベリウスの作品中最愛の1曲として挙げるファンもかなりいるとのことです。今回は第2集ですが、世界初録音、初出音源のオンパレードに仰天させられます。管弦楽曲のピアノ版も多く含まれますが、すべてシベリウス自身の手により、いずれもオーケストレーションに先立つオリジナル稿なのが興味津々。いくつかの作品は、その下書きまで収録されている徹底さ。さらに全5曲で知られる「樹の小品集 Op.75」に第6曲「ライラック」などというものが存在していたり、彼最後のピアノ曲が唯一の連弾曲だったりと思わず目が輝くことばかり。1931年作曲の初公開の連弾曲「わが愛するアイノに」は謎めいた作品で、メロディらしきものはなく調性も大胆で、交響曲第8番の作風はかくありきと推定できる内容とのこと。シベリウス・ファン必聴の作品と申せましょう。シベリウスの碩学グラスベック渾身の集大成です。
