
ついに正規リリース実現!
リヒテルの弾く「ガーシュウィンのヘ調」
レーベル:hänssler=SWR MUSIC=
品番:93 707
発売時期:5月下旬
【シュヴェツィンゲン音楽祭エディション】
hänsslerが快挙!かつて1997年に国内発売されたものの、権利関係の問題でまたたく間に回収され、ファンのあいだで文字通り“まばろしの録音”とされていた、リヒテルの弾く「ガーシュウィンのヘ調&サン=サーンス『エジプト風』」のライヴ・レコーディングがついに正規発売されます。
【貴重なレパートリー、リヒテルが弾くガーシュウィンとサン=サーンスのコンチェルト】
同曲異演の数多いことで知られるリヒテルにあって、ここでの2曲はともにたいへん貴重なもの。サン=サーンスの第5番が、1952年のコンドラシン指揮モスクワ・ユース管とのモノラル・セッション録音に次いで2種目。なかでもガーシュウィンは現状、リヒテルにとって唯一無二の録音となります。
【リヒテルが夢中になったガーシュウィンのコンチェルト】
「ホロヴィッツ、ギレリス、アラウ、バックハウス、ルービンシュタインといった、20世紀の名だたるピアニストたちが演奏はおろかレコード録音もしていないのに比べて、1915年生まれのリヒテルが、1925年作のガーシュウィンのピアノ協奏曲を取り上げているとはじつに驚くべきことだ。(中略)リヒテルは後年、この『アメリカ的な』ピアノ協奏曲にすっかり魅了されてしまった。」
リヒテルの弾くガーシュウィンについて、本アルバムのライナーノートを手がけたドイツの著名な音楽評論家ペーター・コッセ氏が詳しく述べています(レコード芸術誌2009年12月号305ページ参照)。
【気合いのこもったシュヴェツィンゲン音楽祭でのライヴ】
じっさい、ここでガーシュウィンのピアノ協奏曲はとてつもない聴きもの。作品に魅入られたリヒテルの表現意欲が旺盛で、両端楽章のスイングも堂に入っているかとおもえば、沈潜のアンダンテは14分以上もかけて、全曲で35分を越える巨大な演奏を繰り広げています。
いっぽうのサン=サーンスも、旧録音との比較ではすべての楽章で演奏時間が上回り、美しい抒情とスケールがアップしています。なお、このような充実の演奏が生み出された背景として、1988年のシュレースヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭におけるベートーヴェンの第1協奏曲ライヴが記憶されるように、リヒテルの絶大な信頼を得たエッシェンバッハとの顔合わせというのも無視できないポイントといえるでしょう。
【南西ドイツ放送収録によるすぐれた音質】
このライヴが行われたシュヴェツィンゲン音楽祭は、現在はSWRがその運営を継承していますが、当初より放送局主導で進められてきたものです。そのため、すぐれた音質で残されているのが特徴。ディレクターがディートマル・ヴォルフ、エンジニアはハンス=ヨッヘン・ブラウンスというコンビによるクリアなサウンドが圧倒的な感銘をもたらしてくれます。
=トラックタイム=
(ガーシュウィン)13’56”+14’11”+07’31”=35’53”
(サン=サーンス)12’50”+11’22”+06’37”=31’00”
【参考】
(サン=サーンス・1952年コンドラシン盤)11’40”+10’41”+05’43”=28’04”
・サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番ヘ長調Op.103「エジプト風」
・ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調
スヴィヤトスラフ・リヒテル(P)
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団録音:1993年5月30日シュヴェツィンゲン、ロココテアーター(ライヴ・ステレオ)
