
=ドイチュラントラジオ・クルトゥーア=
1969年最晩年のベルリン・リサイタル
正規完全初出&オリジナル・ステレオ・マスター使用!
作曲者本流の流れを汲む極め付きのプログラム
レーベル:audite
品番:AU 23420(2CD)
発売時期:7月中旬
auditeの看板であるドイチュラントラジオ・クルトゥーア・シリーズに超弩級のタイトルが登場します。獅子王バックハウス(1884-1969)が世を去る3か月ほど前におこなったリサイタルは、極め付きのオール・ベートーヴェン・プログラム、しかも完全初出のステレオ音源という最高の内容です。
【作曲者直系の流れを汲むバックハウスのベートーヴェン演奏】
バックハウスが不世出のベートーヴェン弾きであることに異論を唱える方はまずいないでしょう。これは1899年にフランクフルトでバックハウスがダルベールに師事したことに由来していますが、ピアノの流派を弟子から師匠へ遡ると、 バックハウス→ダルベール→リスト→ツェルニー→ベートーヴェン となり、すなわち、バックハウスはベートーヴェン直系の弟子筋にあたります。
音楽評論家で自らも高名なピアニストのワルター・ニーマンが「新古典主義者」と評したバックハウスのスタイルは、がっちりとした構成と主情的表現が皆無というのが特色で、まさしくベートーヴェンこそは、バックハウスのピアニズムが遺憾なく発揮されるレパートリーといえるでしょう。
【バックハウスによるレコーディング】
“ベートーヴェンのエキスパート”にふさわしく、バックハウスはソナタの全曲を1950年から1954年にかけてモノラルでセッション録音したのちに、再録がかなわなかった「ハンマークラヴィア」をのぞいて、1959年から1969年にかけてステレオでふたたびセッション録音しています。
このたびの2枚組のセットに収められた音源は、ベーゼンドルファーのピアノを好んで弾いたバックハウスがベヒシュタインを使用しているのも興味深いところで、すべてが完全初出の内容となります。
ちなみに、第15番は1930年代のSP録音、1953年のDeccaへの第1回目のモノラル・セッション録音、1961年Deccaへの第2回目のステレオ・セッション録音、1969年6月のライヴ録音につづくもので、5種のうち4番目にあたります。
第18番は1930年代のSP録音、1948年のセッション録音、1954年のDeccaへの第1回目のモノラル・セッション録音、1963年Deccaへの第2回目のステレオ・セッション録音、さらに「バックハウス最後の演奏会」として知られる、1969年6月のオーストリア、オシアッハでのライヴ録音につづく録音となり、6種中5番目に相当します。
第21番も1950年のDeccaへの第1回目のセッション録音、1959年のザルツブルクでのライヴ録音、1959年のDeccaへの第2回目のセッション録音、1959年ボンでライヴ録音(MM.006)、そして1969年6月オーストリアでのライヴ録音につづいて、5番目で6種目にあたるもの。
第30番は1950年モノラル、1961年ステレオと、いずれもジュネーヴでのDeccaによるセッション録音につづいて3種目になります。
【ドイチュラントラジオ・クルトゥーア・アーカイブのオリジナル・ステレオ・マスター使用】
このたびもまたベルリンRIAS収録によるドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源からの復刻となりますが、ここでステレオ音源によるリリースというのもうれしいかぎりです。2010年にauditeの社主でプロデューサー&エンジニア、ルトガー・ベッケンホーフ氏が万全の音づくりで最新リマスタリングを施しています。
極上の音質でバックハウスの雄渾無私の厳しい造形美をたっぷりとお楽しみください。
[CD 1] 68’15”
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第15番ニ長調Op.28「田園」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31-3
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」[CD 2] 17’41”
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109ヴィルヘルム・バックハウス(P;ベヒシュタインE)
録音:1969年4月18日ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ・ステレオ)
