
超絶ピアノ音楽ファン必聴。スドビンが腕によりをかけたド派手な「小犬のワルツ」
レーベル:BIS
記号番号:BIS SA 1838 (SACD Hybrid)
発売時期:10月中旬
ショパン:
幻想曲ヘ短調Op.49/ノクターン嬰ハ短調Op.27の1/ノクターン ハ短調Op.48の1/マズルカ ヘ短調Op.7の3/マズルカ ニ長調Op.33の2/マズルカ ロ短調Op.33の4/バラード第3番変イ長調Op.47/マズルカ 変ロ短調Op.24の4/マズルカ 嬰ハ短調Op.50の3/ノクターン変ホ長調Op.55/バラード第4番ヘ短調Op.52
スドビン:ア・ラ・ミヌート(ショパンの小犬のワルツによるパラフレーズ)
エフゲニー・スドビン(ピアノ)
[録音:2009年2月、2010年7月/セントジョージ(ブリストル)]
SACDハイブリッド盤。今年1月に待望の初来日公演を行ったスドビンがショパンに挑戦しました。こだわり派スドビンらしく、通常のショパン・アルバムに入るような曲を避け、基本的に甘くない短調の曲を多く選んでいます。彼のアプローチは、ショパン自身の「あらゆる困難を克服し、最後に目指すべきはシンプルさ」という言葉に影響されているとのことですが、フリードマンやモイセヴィチなど往年のヴィルトゥオーゾの解釈も彷彿させもします。その端的な例が、自身の編曲による「小犬のワルツ」。まさに20世紀初頭の伝説的名手風の超絶技巧を駆使したド派手ピアニズムで、ピアノ好きは鳥肌が立つほど興奮すること間違いなしの逸品。かつてウレーンがBISから小犬のワルツの編曲集を出しましたが、それらの錚々たる編曲陣に全くひけをとらず、さらに手が込んでさえいます。21世紀の感性を持つ19世紀風ピアニストと申せましょう。
