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2016年5月11日 クラシック

ベルリン・フィル来日レポート=前日編=

0511-event6ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とサー・サイモン・ラトルのコンビによる6度目の来日公演が、2016年5月11日からサントリーホールでスタートします!
キングインターナショナルのホームページでは、今日から来日レポートを随時アップいたします!
コンサートを目前に控えたサー・サイモン・ラトルによる記者会見が、5月10日に東京都内のホテルで行われ、ラトルのほか、マルティン・ホフマン(インテンダント)、スタンリー・ドッズ(第2ヴァイオリン/メディア代表)、ローベルト・ツィンマーマン(ベルリン・フィル・メディア取締役)がベートーヴェン・ツィクスルへの抱負を語りました。

また、2015年10月に本拠地ベルリンのフィルハーモニーで行われたベートーヴェン・ツィクルスが「5CD+3BDボックス」で発売となり、来日公演を盛り上げます。ベルリン・フィルは、2015年10月にベルリンで2回、11月にパリ、ウィーン、ニューヨークでベートーヴェン・ツィクルスを行い、アジア・ツアーを経て最後に東京にやってきます。指揮者として勝負の曲を任期後半の今もってきたことに、ラトルの並々ならぬ意欲と決意が感じられます。

<公演日程>

  • 2016年5月11日(水) 開場18:30 開演19:00
    ベートーヴェン:交響曲第1番、第3番「英雄」
  • 2016年5月12日(木) 開場18:30 開演19:00
    ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第1番、交響曲第2番、第5番「運命」
  • 2016年5月13日(金) 開場18:30 開演19:00
    ベートーヴェン:交響曲第8番、第6番「田園」
  • 2016年5月14日(土) 開場13:30 開演14:00
    ベートーヴェン:交響曲第4番、第7番
  • 2016年5月15日(日) 開場14:30 開演15:00
    ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」

※すべてサントリーホール(東京)での公演


0511-event1さらに来日公演を目前に控えた昨日(5/10)、ベルリン・フィルのメンバーが登場するトーク・イベントがHMV & BOOKS TOKYO(東京・渋谷)で開催されました。ゲストに、ベルリン・フィルの第1ヴァイオリン奏者ペーター・ブレム氏と、ベルリン・フィルのホルン奏者ファーガス・マクウィリアム氏を招待。カラヤン、アバド、ラトルの歴代指揮者の話など在団期間の長いお二人ならではのお話をたっぷりとしていただきました。(司会:城所孝吉/音楽評論家、ドイツ語通訳:蔵原順子)

イベントでの興味深いお話をいくつか紹介したいと思います。
ブレムさんが19歳の若さでベルリン・フィルに入団された頃は、カラヤンとベルリン・フィルの全盛期といわれた1970年代。圧倒的な魅力を放つカラヤンから、和声の感じ方、弓の持ち方まで音楽人生のすべてを教わったと熱っぽく語っていただきました。
一方マクウィリアムさんは、スコットランド出身で、15歳のとき小澤征爾指揮トロント交響楽団でソリスト・デビューを飾り、世界各地で活躍後1985年に入団。入団された頃は残念ながらカラヤンとベルリン・フィルの間には様々な問題が持ち上がり、全盛期の頃とは様子が少々違ったようですが、マクウィリアムさんはレコードを聴いたり、カラヤンの弟子でもあった小澤征爾さんから話を聞いたりして、我々同様にカラヤンに対して憧れを募らせていたということ。だからこそ初めてカラヤンに会った時は、オーダーメイドのスーツを着たようなフィット感があり、初日の感動は今も忘れられないそう。改めてカラヤンのカリスマ性に気づかされるエピソードを披露していただきました。

0511-event3そして今回、サントリーホールで行われるベートーヴェン・ツィクルスに合わせて発売された「ベートーヴェンの交響曲全集」。発売にあたってお二人にベルリン・フィルとベートーヴェンについてもお話を伺いました。
ブレムさんは、「カラヤンの死をもって古い伝統は終わり、アバドから新たな時代が始まった」と表現されていました。重量感があり、大編成、圧倒的なボリュームで聴かせるカラヤンまでのベートーヴェンと、編成を縮小しスリムなオケで、柔軟性のある機敏な演奏を実現させ、色彩豊かな音楽を展開するアバド、ラトルのベートーヴェンは全く違っていると。またベートーヴェンの音楽に対する考え方も時代とともに変化し、ポスト・カラヤン世代は「聖なる存在」としてベートーヴェンの音楽を捉えてる、だからこそ、アバドも1989年にベルリン・フィルの首席指揮者に就任後10年以上経ってベートーヴェンを全曲録音し、今回のラトルも機が熟した今ようやく録音したのでしょうと。「頭の良い演奏者は、ベートーヴェン全曲録音は待つものなんだよ」ともおっしゃっていました。
マクウィリアムさんは、時代の流れを感じるために是非カラヤン、アバド、ラトルのベートーヴェンを聴き比べて欲しいともおっしゃっていました。この全集には、団員たち、ラトルのインタビューもふんだんに収録されているので、ベルリン・フィルのベートーヴェンに対してより理解が深まるでしょう。

イベントの最後にブレムさんは、今年4月に7年ぶりにベルリン・フィルを指揮した小澤征爾さんとの「エグモント序曲」は本当に素晴らしい体験だったと振り返っていました。こちらの演奏はベルリン・フィルのデジタル・コンサート・ホール(DCH)でも視聴可能です。ベートーヴェンの全集に付属しているDCHの無料チケットで是非ご視聴ください!

(追記:ベルリン・フィルの団員の皆様は、歴代指揮者のマネがお得意!?
お二人のお話を聞いて発見したことがあります。ブレムさんとマクウィリアムさんは二人共「モノマネ」が上手ということ!マクウィリアムさんはカラヤンのマネを、そしてブレムさんはなんとカール・ベームのマネをされていました!)


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