R.シュトラウス:歌劇『ダナエの愛』

ザルツブルク音楽祭で初演されたR.シュトラウス「ダナエの愛」
ウェルザー=メスト指揮ウィーン・フィルの2016年ライヴ映像

  • アーティスト:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、フランツ・ウェルザー=メスト
  • レーベル:EURO ARTS
  • 品番:20-97024
  • ジャンル:ジャンルクラシック歌劇
  • 価格:オープン価格
  • 形態:Blu-ray
  • その他の製品情報:画面:1080/60i Full HD 16:9 音声:PCM ステレオ、 DTS-HD MA5.1 字幕:英独仏伊西韓日
  • 収録時間:160:00

TRACK LIST

R.シュトラウス:歌劇『ダナエの愛』

クラッシミラ・ストヤノヴァ(ダナエ/ソプラノ)
トマシュ・コニェチュニ(ユピテル/バリトン)
ゲルハルト・ジーゲル(ミダス/テノール)
ノルベルト・エルンスト(メルクール/テノール)
ウォルフガング・アプリンガー・シュペルハッケ(ポルックス/テノール)
レギーネ・ハングラー(キサンテ/ソプラノ)
マリア・チェレン(セメーレ/ソプラノ)
オルガ・ベツメルトナ(オイローパ/ソプラノ)
ミヒャエラ・ゼリンガー(アルクメーネ/メゾ・ソプラノ)
ジェニファー・ジョンストン(レーダ/メゾ・ソプラノ)

ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)

演出、美術:アルヴィス・ヘルマニス
衣装:ユオザス・スタトキャヴィチュス
照明:グレプ・フィリシチンスキー
振付:アラ・シガロヴァ
収録:2016年8月5,8,12日 ザルツブルク祝祭大劇場、ザルツブルク音楽祭ライヴ

★ザルツブルク音楽祭で初演されたリヒャルト・シュトラウスの歌劇『ダナエの愛』。本盤は、音楽祭ゆかりの作品をフランツ・ウェルザー=メスト指揮ウィーン・フィルで2016年に上演したライヴ映像を収録。
『ダナエの愛』は、R.シュトラウスが傾倒したギリシャ神話を題材とした最晩年の作品です。そして15のオペラ作品で唯一R.シュトラウスが初演に立ち会うことが出来なかった作品。1944年にザルツブルク音楽祭で初演が予定され、ゲネプロまで行いましたが、第2次世界大戦の影響で上演は中止となりました。そして戦後1952年同じくザルツブルク音楽祭で初演された際には、R.シュトラウスはすでに亡くなっており、初演に立ち会うことはできませんでした。本作はR.シュトラウスのオペラの中でも上演回数の少ない作品で、日本では2006年に若杉弘が新日フィルと演奏会形式で公演、2015年には準・メルクル指揮のもとニ期会が初演を行い、徐々に日の目を見るようになりました。上演回数が少ない理由としては、登場人物の多さや、歌い手に求められる高い技術など、その難しさにあるとも言われています。今回作品ゆかりの地で、万全のキャストで上演されたのは、オペラ・ファンには朗報と言えるでしょう。演出と舞台美術はラトヴィア出身のアルヴィス・ヘルマニスが担当。「お金」から「純粋な愛」へと価値が変化する場面の対比が美しく、煌びやかな富の世界から、質素な世界へ移り変わる色彩感には目を奪われます。またリトアニア出身のデザイナー、グレプ・フィリシチンスキーによるエキゾチックな衣装も見どころ。クラッシミラ・ストヤノヴァのダナエも、心の移り変わりを見事に歌い上げています。ユピテル役のトマシュ・コニェチュニも説得力のある歌唱を聴かせます。そしてクライマックスの音楽の美しさは感動的で、ウィーン・フィルの輝かしいサウンドとウェルザー=メストの卓越した音楽作りは圧巻です。

[あらすじ]
ポルックス王が統治する財政破綻寸前の国。王女ダナエがミダスと結婚すれば触るものすべてを黄金にする彼の力で借金は返済できると言う。ダナエは黄金の雨が降り注ぎ黄金の影に抱かれた夢をみる。しかしそれは雨に姿を変えた神ユピテルだった。ミダスは王の使者と偽り、そしてダナエをものにしたいユピテルはミダスに変装してダナエに会いに行くが、お互い鉢合わせてしまう。ダナエはユピテルではなくミダスを選んだため、ユピテルは取引を持ちかけます。神ユピテルから与えられた黄金の力を奪われたくなければ、ダナエを諦めろと。しかしミダスはダナエを諦めず、力を失ってしまいます。しかしダナエは神ユピテルを選ばず、普通の人間となったミダスのもとへ行く、純愛物語。

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