テレマン:無伴奏フルートのための12 のファンタジー(古楽器演奏& 現代楽器演奏)

音楽の本質を捉えた必聴のディスク、前代未聞の試み!
モダン楽器とピリオド楽器の垣根を超えた真実の演奏がここに。
有田正広がテレマンの無伴奏を30年ぶりに再録音!!

  • アーティスト:有田正広
  • レーベル:ALTUS
  • 品番:ALT-415/6
  • ジャンル:ジャンルクラシック音楽史/古楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:2CD
  • その他の製品情報:国内プレス 
  • 付属品:日本語帯・解説付

TRACK LIST

テレマン:無伴奏フルートのための12のファンタジー TWV 40:2-13( 古楽器演奏&現代楽器演奏)

[CD1]
①古楽器による全曲演奏
②【ボーナストラック】クヴァンツ:メヌエットと変奏 ホ短調

[CD2]
③現代楽器による全曲演奏
④【ボーナストラック】クヴァンツ:アルマンド ホ短調

有田正広(①④フラウト・トラヴェルソ、②③フルート)
セッション録音:①②2019年4月27日~30日、③④2019年5月3日~5日/水戸奏楽堂

★2019年に古希を迎え、今なおフルート界の第一線で活躍を続ける名手・有田正広氏が放つ大注目の最新録音。何とモダン楽器とピリオド楽器、それぞれでテレマンの無伴奏を全曲演奏!モダン楽器奏者として日本音楽コンクールの覇者となり、ピリオド楽器奏者として古楽演奏のパイオニアとなり、片方にとらわれることなく自らの音楽を追求してきた有田氏ならではの名企画、世界初・前代未聞の1人の奏者による2種のテレマン。平成の終わりから令和の始まりにかけて行われた、記念碑的なセッション録音です。
★有田氏は1989年にトラヴェルソを用いて同曲の全曲録音を行っており、今回実に30年ぶりの再録音となります。当時はピリオド楽器で演奏してこそ提示できる新しい世界がありましたが、30年を経た今ピリオド楽器演奏は世に浸透し、モダン楽器奏者もピリオド奏法を取り入れるまでになりました。では、詰まるところ目指すべき演奏の本質とは何なのか?―そこで有田氏は2つの楽器を通して、同じテレマンの核心に迫る圧倒的な演奏を繰り出します。非常に挑戦的で、音楽界に一石を投じる前人未到の試みとも言えるアルバムです。
★2種の演奏を聴き比べると、基本的に同じ解釈で貫かれタイムもほぼ同一。木製と金属製という材質の違いや操作性からくる音色・残響、またピッチなどの差はあれど、表現しようとしている音楽は同じであり、モダンでもピリオドでも同じ音楽を伝えることが出来るのだと驚かされます。確かな技術はもちろんのこと、有田氏の考える「テレマンかくあるべし」、「音楽かくあるべし」が力強く刻印された非常に稀有な演奏です。とは言え楽器の個性を消しているのではなく、逆にそれぞれの楽器のソノリティを大いに生かし、細かい装飾やフレージングでは即興的な変化も持たせ、あくまで自然な演奏として聴かせている点も注目です。
★使用楽譜は有田正広氏校訂による音楽之友社版(2018年)。テレマン自身の出版譜も参照し研究を重ねて作られた版であり、校訂者本人の演奏ゆえに豊かな説得力を持っています。

◆レコード芸術 2020年1月号 特選盤

Artist

有田正広 プロフィール
1972年、桐朋学園大学を首席で卒業。同年、第40回NHK・毎日音楽コンクール(現・日本音楽コンクール)で第1位を獲得。 翌年、ベルギーのブリュッセル王立音楽院に留学。74年からはコレギウム・アウレウムのメンバーとして、ヨーロッパ、日本などで活動。75年、王立音楽院をプルミエ・プリで卒業。同年、ブルージュ国際音楽コンクールのフラウト・トラヴェルソ部門で第1位となる。77年、オランダのデン・ハーグ王立音楽院に入学、半年で最高栄誉賞つきソリスト・ディプロマを得て、卒業。帰国後も、フランス・ブリュッヘン指揮「18世紀オーケストラ」、クイケン兄弟、トレヴァー・ピノック指揮「イングリッシュ・コンサート」など、内外の名手たちとも盛んに共演。ルネサンスから現代に至る400年間に変遷を遂げたさまざまなフルートを駆使する演奏は、有田ならではのもので、さまざまな時代の作品に輝かしい光を与え、人々を魅了しつづけるアーティストとして高い評価を得ている。89年には「東京バッハ・モーツアルト・オーケストラ」を結成。指揮者として結成記念公演を行い、絶賛された。2006年にはモーツァルト生誕250年を記念し、モーツァルトのフルートとオーケストラのための作品全5曲を自身の指揮と演奏により一晩で演奏するという快挙を成し遂げ、話題を呼んだ。09年には同オーケストラを更に発展させ、ロマン派をレパートリーとする日本初のオリジナル楽器によるオーケストラ「クラシカル・プレイヤーズ東京」を結成。古楽器と現代楽器の枠を超えた新たな音楽的創造の領域へとさらに活動の場を広げている。
録音は「ドイツ・バロックのフルート」(レコード・アカデミー賞2部門と文化庁芸術作品賞)などアルヒーフ、DENONアリアーレ、avex-CLASSICSからリリース多数。第21回サントリー音楽賞受賞。現在、昭和音楽大学客員教授、桐朋学園大学特任教授。2018年には第30回ミュージック・ペンクラブ音楽賞クラシック部門特別賞を受賞した。

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