ロシア・アヴァンギャルドのピアノ音楽

ロシア音楽ファン必聴!ロシア革命直前に、
これほど先進的なピアノ曲が生み出されていた!

  • アーティスト:トーマス・ギュンター
  • レーベル:CYBELE RECORDS
  • 品番:CYBELE-161405S
  • ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:4SACD Hybrid
  • その他の製品情報:DSD Multi-ch

TRACK LIST

ロシア・アヴァンギャルドのピアノ音楽

Disc 1
①オブーホフ:2つの喚起(1916)/2つの小品【星は語る、不吉な反映】(1915)
 /改心(全4曲(1915))/3つのイコン (1915)/黄金の創造Ⅰ&Ⅱ(1916)
②ヴィシネグラツキー:2つの前奏曲Op.2 (1916)
③プロトポポフ:ピアノ・ソナタ第2番Op.5 (1924)
④ヴィシネグラツキー:音の魔方陣による練習曲Op.40 (1957)
⑤オブーホフ:お互い好きなように (1942)/調停された平和 (1948)/
  神殿は測られる、聖霊は降臨する/愛するキリスト (1945)

Disc 2
①ルリエ:5つの脆い前奏曲Op.1 (1908-10)
②同:2つの詩曲Op.8 (1912)
③同:4つの詩曲Op.10 (1912)
④同:5つの合成Op.16 (1914)
⑤同:大気のかたち (1915)
⑥同:日課(全5曲)(1915)
⑦プロトポポフ:ピアノ・ソナタ第3番Op.6 (1924-8)

Disc 3
①モソロフ:ピアノ・ソナタ第2番ロ短調Op.4 (1923/4)
②同:ピアノ・ソナタ第1番ハ短調Op.3 (1924)
③同:2つの夜想曲Op.15 (1926)
④同:ピアノ・ソナタ第4番Op.11 (1925)
⑤同:ピアノ・ソナタ第5番ニ短調Op.11 (1925)

Disc 4
①スクリャービン:2つの小品Op.57 (1909)
②ストラヴィンスキー:ピアノ・ラグ・ミューッジック (1919)
③ロスラヴェッツ:アルカディ・アバザー追悼の前奏曲 (1915)/
 2つの小品(1915)/5つの前奏曲 (1919-1922)
④プロトポポフ:ピアノ・ソナタ第1番Op.1 (1920-2)
⑤スクリャービン:2つの舞曲Op.73 (1914)/
 5つの前奏曲Op.74 (1914)/
 ピアノ・ソナタ第7番Op.64「白ミサ」 (1911)
⑥オブーホフ:愛するキリスト(異版)(1945)

トーマス・ギュンター(ピアノ)
録音:2008年11月1-4日(CD1)、2010年2月22-26日(CD2)、2012年3月1-5日(CD3)、2014年2月27日-3月3日(CD4)/ドイツ放送室内楽ザール(ケルン)

★SACDハイブリッド盤。帝政末期、革命直前のロシアは「銀の時代」と呼ばれ、象徴主義的芸術が盛り上がりを見せました。音楽ではスクリャービンを創始とする未来派が驚くべき先進性を示しましたが、社会主義リアリズムの台頭とともに駆逐、発展を阻止され、作曲家は改心か亡命を強いられ、人によっては粛清されました。
★ロシア音楽ながら、ソ連時代はタブー視されていたため研究も進んでおらず、音で聴くことも難しかった作品の数々。それを4枚のアルバムで体系的に俯瞰できる好企画の登場。
★ニコライ・オブーホフ(1892-1954)は、プロコフィエフと同世代の作曲家。彼はシェーベルクよりも早い1914年に十二音技法を開拓し、1916年の「2つの喚起」で実践。その貴重な作品をここで聴くことができます。革命後はパリに移り、「クロワ・ソノール」という十字架状の電子楽器を開発しますが、アヴァンギャルドな傾向は徐々に宗教的なものに変わります。ここではその変遷も確認できます。
★微分音で知られるイワン・ヴィシネグラツキー(1893-1979)、ピアノ音楽史上最も不可解な作品とされるセルゲイ・プロトポポフ(1893-1954)の3つのソナタ、ショパン風の繊細な叙情の世界からシェーンベルク調の音楽へと変貌していくルリエ、騒音をオーケストラで描いた「鉄工場」のアレクサンドル・モソロフが改心する前の急進性、いずれも驚きの音響の世界が繰り広げられます。
★ピアノ独奏はドイツのベテラン、トーマス・ギュンター。バッハやシューベルトを得意とするだけでなく、ロシア未来派や独墺ユダヤ系作曲家など閑却された作品普及に熱意を見せています。
★SACD録音がロシア・アヴァンギャルド独特なピアノの響きをとらえています。

0809548017347

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