Slick! - Live at Oil Can Harry's

75年バンクーバー,
後期グラント・グリーンの評価を一変させる圧巻のライヴ
31分に及ぶ激熱ソウル, R&Bメドレ-
エレピを弾くのはカリーム・リギンズの父上!!

  • アーティスト:Grant Green
  • レーベル:RESONANCE RECORDS
  • 品番:HCD-2034
  • ジャンル:ジャンルジャズ
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 付属品:48頁英文ブックレット付

TRACK LIST

Grant Green / Slick! - Live at Oil Can Harry's

1. Now's the Time (Charlie Parker) (8:16)
2. How Insensitive (Vinicius de Moraes, Antonio Carlos Jobim, Norman Gimbel)
(Insensatez) (26:02)
3. Medley: Vulcan Princess (Stanley Clark) /
Skin Tight (Marvin Pierce, Clarence Satchell, James Williams) / Woman's Gotta Have
It (Darryl Carter, Linda Cooke, Bobby Womack) Boogie On Reggae Woman (Stevie Wonder) /
For the Love of Money (Leon Huff,
Anthony Jackson) (31:57)

メンバー:Grant Green(g), Emmanuel Riggins(el-p), Ronnie Ware(b),
Greg “Vibrations” Williams(ds), Gerald Izzard(perc)
Recorded at Oil Can Harry's on September 5, 1975 (Vancouver, Canada)

★ギター・ヒーロー、グラント・グリーン、1975年9月のカナダ、バンクーヴァーでの完全未発表ライヴ録音!
★ブルージーなギターで60年代にブルーノートから数々の人気作品を放ったグリーンは、60年代の後半より、ファンクな演奏にシフト。時としてポップな演奏に、ジャズ・ファンは決して高い評価を与えなかったというのも事実ですが、本作と共に同時リリースされる作品『ファンク・イン・フランス』を聴けば、グリーンが、その時期に如何に自分の新たなる道を見極めていたかが明らかになります。
★それから5年あまり。本作は、後期のグラント・グリーンの真価を明かす一作といえます。
★オープニングは、ジャズ・ギターのルーツを垣間見せるようなチャーリー・パーカーのナンバーからスタート。続く、カルロス・ジョビンの“ハウ・インセンシティヴ”は、『ファンク・イン・フランス』でも聴かれるナンバー。しかし、間違いなく、演奏は5年後のもの。グルーヴするリズムに、エレピと共に刻まれるカッティングと、ギター・ソロは、よりファンクな演奏にシフト!特に、20~21分すぎたあたりからの演奏はR&Bの鼓動を感じさせます。
★しかし、なにより聴きものは、31分に及ぶ、ソウル・メドレー!!スタンリー・クラークの“ヴァルカン・プリンセス”、オハイオ・プレイヤーズの“スキン・タイト”、ボビー・ウーマックのソウル・クラシックス“ウーマンズ・ガッタ・ハヴ・イット”、スティーヴィー・ワンダーの“ブギー・オン・レゲエ・ウーマン”、そしてオージェイズの“フォー・ザ・ラヴ・オブ・マネー”・・・これらのR&B名曲を怒涛の勢いでソウルフル&ダンサブル(時々メロウ・・)に演奏するバンドの演奏は正に圧巻!!しびれます・・・!
★ちなみに、本ライヴ音源は、現在知られるグラント・グリーンの最後のライヴ録音として非常に貴重。というのも、日本はもとより、世界全般においても、今までリリースされてきた後期のグラント・グリーン作品は、ややもすればイージーといわれることもあったものですが、ライヴでの演奏は、同時代のスタジオ作品とは全く違っていたことがここで証明されるのです。ライヴ作としては、72年の『ライヴ・アット・ザ・ライト・ハウス』から3年後になるわけですが、このメドレーの熱さといったら、別格!!ベースが創りだすウネリ、キーボードが刻むバッキングに絡みついて応酬するグラント・グリーン!!60年代後半から切り拓いた道が一本の筋となって展開されていく様に、溜飲が下がる感もあります。
★ちなみに、エレピを弾くのは、現代のヒップホップのシーンにおける最重要人物の一人であるカリーム・リギンズの父上であ るエマニュエル・リギンズ!現代シーンへの遺伝子のつながりも興味をそそってやみません。
★当時のグリーンはレコード会社と専属契約がなく、作品の発表に関しては、プロデューサーたちの意向に沿っていたものの、ソウル/ ファンク/R&Bをキーに新しいリスナーと音楽共有を構想し、ライヴでは本音の表現をしていたという事実!21世紀の今まで、誰もきいたことがなかったグラント・グリーンの本当に表現したかった演奏が初めて明らかになります。

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