ショスタコーヴィチ: ピアノ協奏曲第1番&第2番、ヴァイオリン・ソナタ

決定盤登場
夢の共演による夢のショスタコーヴィチ

  • アーティスト:アレクサンドル・メルニコフ、テオドール・クルレンツィス、マーラー室内管弦楽団、イザベル・ファウスト
  • レーベル:HARMONIAMUNDI
  • 品番:HMC-902104
  • ジャンル:ジャンルクラシック協奏曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

ショスタコーヴィチ:①ピアノ協奏曲第1番ハ短調Op.35 
②ヴァイオリン・ソナタOp.134 
③ピアノ協奏曲第2番ヘ長調Op.102

アレクサンドル・メルニコフ(Pf)
イザベル・ファウスト(Vn)②
イェルン・ベルヴァルツ(Tp)①
テオドール・クルレンツィス(指揮)
マーラー・チェンバー・オーケストラ 
録音:(協奏曲)2010年11-12月/ラートハウス・プルンクザール、ランツフート(ソナタ)2011年3月/テルデックス・スタジオ、ベルリン

★ショスタコーヴィチの難物「前奏曲とフーガ」全曲で衝撃を与えたメルニコフが協奏曲に挑戦しました。しかも指揮が話題のクルレンツィス、オーケストラがマーラー・チェンバーというのも注目です。こだわり派のメルニコフはショスタコーヴィチの自作自演盤を研究し、独奏・オーケストラともにテンポ、フレージング、表現等々ソックリなまでの影響を受けています。とは言っても単なるコピーではなく、メルニコフらしさやクルレンツィスらしさが横溢し、21 世紀らしい新鮮さも欠けていません。
★協奏曲第1番のトランペット独奏はベルギーの若手イェルン・ベルヴァルツが務めていて、その巧さにも驚愕。メルニコフの演奏はまさに才気煥発の極みで、テクニックはもちろん、ヒリヒリした皮肉と緊張感が理想的にブレンドされています。長大で深遠な交響曲第11 番と同時期に書かれたピアノ協奏曲第2番は、平易で軽い作品と思われがちですが、メルニコフの演奏で聴くと一筋縄ではいかない力作であることを再認識させられます。クルレ
ンツィスの指揮は評判となった交響曲第14 番のディスクを彷彿させる充実ぶりで、メルニコフのピアノと互角に競い合います。
★フィルアップのようでアルバム一番の大作ヴァイオリン・ソナタは、何とイザベル・ファウストとメルニコフの共演。これは超驚愕の凄さ。ファウストとメルニコフは、オイストラフがショスタコーヴィチのピアノ伴奏で1968 年にプライヴェート録音した音源の噂を聞き、オランダのコレクターを訪ねてそれを聴かせてもらい、目から鱗が落ちたとのこと。確かに背筋の凍るような緊張感と不思議な美しさは自作自演にソックリですが、セッション録音ゆえ、その凄さは倍増され、ちょっと人間業とは思えぬ境地に至りました。ファウスト屈指の名演なだけでなく、意外に名盤に恵まれないこの作品のベストであることは歴然と申せましょう。

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