イギリス初の本格オペラ
マシュー・ロックによる『プシュケ』
充実の器楽パート、合唱、そしてソロに圧倒!
ドセによる見事な再構成にも注目
- アーティスト:アンサンブル・コレスポンダンス、セバスティアン・ドセ
- レーベル:HARMONIAMUNDI
- 品番:HMM-905325
- ジャンル:ジャンルクラシック歌劇音楽史/古楽
- 価格:オープン価格
- 形態:2CD
- 収録時間:1h47
イギリス初の本格オペラ
マシュー・ロックによる『プシュケ』
充実の器楽パート、合唱、そしてソロに圧倒!
ドセによる見事な再構成にも注目
マシュー・ロック(ca.1621-1677):歌劇『プシュケ』
初演:1675年2月27日、ロンドン、ドーセット・ガーデン
5幕から成る劇的オペラ
音楽:マシュー・ロック(およびジョヴァンニ・バッティスタ・ドラーギ(ドラーギが書いた分は消失))
リブレット:トーマス・シャドウェル(ca.1642-1692)/モリエール、キノー、コルネイユとリュリの『プシュケ』に基づく
セバスティアン・ドセ(指揮、チェンバロ、再構成)
アンサンブル・コレスポンダンス
ルシール・リシャルドー(メゾ・ソプラノ)、デボラ・カシュ(ソプラノ)、マルク・モイヨン(テノール)、アントニン・ロンドピエール(テノール)ほか
録音:2020年7月28-8月5日、ジェズイット教会、サントメール
★イギリスのオペラ史初期における重要な傑作『プシュケ』の登場!フランスでリュリ、モリエール、コルネイユ、キノーが共同で創作した『プシュケ』(プシシェ)(1671)の大成功をうけて制作された、ロックの『プシュケ』(1675)は、ヨーロッパ大陸のオペラに負けぬようにと、演劇、歌、ダンスといった要素のほか、装置や背景といった実際の舞台面もこのうえなく豪華な上演がなされた作品です。歌唱パートはもちろん、器楽、そして合唱すべてが非常に充実して書かれており、聴きごたえ満点です。
★英国で、ロックの『プシュケ』が生まれるきっかけとなったのは、フランスでルイ14世の肝いりで制作され大成功をおさめたリュリ作曲の『プシュケ』(プシシェ)(1671年初演)。モリエール、キノー、コルネイユ、リュリという当時の最高峰の芸術家たちが中心となり、わずか数週間という期間で完成されました。1671年の実際の上演にあたっては何百人もが雇われ、膨大な費用がかかったそうですが、それに見合うだけの大きな成功を収め、観客に感動と興奮を与えました。この作品の成功と素晴らしさはすぐに海峡の向こう側にも伝わり、テキストは英語に翻訳されました。そして、1673年、ヨーク公(のちのジェームス2世)の結婚を祝うために、この英訳されたテキストをもとにイギリス初のオペラを創造せよと、トーマス・シャドウェル、マシュー・ロックとドラーギの三名に白羽の矢が立ちました。1675年2月に初演されましたが、この初演は、イギリスのオペラの歴史の中でももっとも重要なイベントとして今も英国史に輝いています。初演と同じ1675年に、台本と楽譜が出版されました。楽譜はロックが出版したため、ドラーギが担当した音楽が含まれておらず、現在ドラーギが担当した部分は消失、という形となっています。しかしながら、台本自体にきわめて詳細に、場面場面での楽曲、楽器編成から歌手の立ち位置、繰り返しに至るまでの指示が記されていました。この楽曲指示とロック出版の楽譜を照らし合わせて、楽譜に載っていない楽曲が、ドラージが担当した部分と考えられます。ドセは、こうした消失した楽曲(おもに場面転換の器楽曲)にふさわさいい作品を、まず初めにドラーギの現存する作品から捜索しましたが、既存作品を移調することなども含めて試行錯誤してもうまくいきませんでした。そこでドセは、リュリとロックの既存の作品から、場面にふさわしいものを注意深く選び、この英国版『プシュケ』を再構成して完成させています。
トレイラーはこちら→ https://www.youtube.com/embed/16j2QjvizNw
トレイラーはこちら→ https://www.youtube.com/embed/r-9vXm1TnM8
アンサンブル・コレスポンダンス、セバスティアン・ドセ
HMM-905325
セバスティアン・ドセ、 アンサンブル・コレスポンダンス
HMM-902640
セバスティアン・ドセ
KKC-5494/95
セバスティアン・ドセ
HMM-902279
セバスティアン・ドセ
HMC-902247
セバスティアン・ドセ
HMC-902241
セバスティアン・ドセ
HMC-952223