ドビュッシー:最後の3つのソナタ

2018年アカデミー賞銅賞・室内楽部門受賞の名盤
ドビュッシー:最後の3つのソナタがSACDシングルレイヤーで登場!
超豪華メンバーによるドビュッシー!

  • アーティスト:イザベル・ファウスト
  • レーベル:KING INTERNATIONAL/HARMONIAMUNDI
  • 品番:HMSA-0046
  • 国内盤:(国内企画)
  • ジャンル:ジャンルクラシック室内楽
  • 価格:¥4,582 (税込)
  • 形態:SACDシングルレイヤー
  • その他の製品情報:STEREO リマスタリング技術監修:角田郁雄
  • 付属品:日本語帯・解説付

TRACK LIST

ドビュッシー:最後の3つのソナタ集

1-3. ヴァイオリン・ソナタ ト短調(1917) 
4. 英雄の子守歌-ベルギー国王アルベール1世陛下とその兵士たちをたたえて(1914) 
5.アルバムのページ(負傷者の服のための小品)(1915) 
6-8. フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ ヘ長調(1915) 
9. エレジー(1915) 
10-12. チェロ・ソナタ ニ短調(1915) 
13. 「燃える炭火に照らされた夕べ」 (1917)

1-3.イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/ストラディヴァリウス"スリーピング・ビューティ")
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ) 
4-5.タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ) 
6-8.マガリ・モニエ(フルート/1880年、ルイ・ロット、製造番号2862/調整:ベルナール・デュプラ)
アントワン・タメスティ(ヴィオラ/ストラディヴァリウス「マーラー」、1672年製)
グザヴィエ・ド・メストレ(ハープ/エラール社製、19世紀末のルイ16世のスタイル/調整:レ・シエクル)
9.タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ)
10-12.ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
ハヴィエル・ペリアネス(ピアノ)
13.タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ)
録音:1-5, 9-13:2016年12月、2017年12月、2018年1-2月、テルデックス・スタジオ・ベルリン 6-8:2017年6月、シテ・ド・ラ・ミュジーク、パリ

★現代最高のヴァイオリン奏者イザベル・ファウストが参加した、ハルモニア・ムンディ・レーベルのドビュッシー・イヤーの企画盤「最後の3つのソナタ集」(2018年度第56回レコード・アカデミー賞銅賞・室内楽曲部門受賞)がSACDシングルレイヤーで登場。オーディオ評論家・角田郁雄氏の技術監修のもと、関口台スタジオでリマスタリングを施した、日本独自企画・限定盤です。
★ドビュッシーは晩年様々な楽器のためのソナタを6つ作曲しようと考えていましたが、実際にはここに収録された3作を書き上げた翌年に亡くなってしまいます。文字通り最後の作品となったヴァイオリン・ソナタはファウストとメルニコフの演奏。他の晩年の作品も、綺羅星のごとく名を連ねた名手たちです。このたびのSACD化により、より一層豊かなサウンドでおたのしみいただけます。
★ディスクは、ドビュッシーの文字通り最後の作品となったヴァイオリン・ソナタから始まります。冒頭でメルニコフが奏でる繊細きわまりない和音から一気に世界に引き込まれます。ファウストの演奏は、独特のミステリアスでかわいたような空気を漂わせつつも、非常にきめこまやかな表情づけで、一音一音、休符までも聴きの逃してはならぬ、と思わせられる演奏です。フルート、ヴィオラとハープのためのソナタについてドビュッシーは友人にあてた手紙の中で「これは私が作曲の仕方を今よりは多少知っていた頃の作品だ。何年の前のドビュッシー、そう、『夜想曲』の頃のドビュッシーのようだ」と語っています。『ビリティスの歌』や『6つの古代墓碑銘』と、古のフランスのクラヴサン音楽の典雅さが融合したようで、独特の魅力にあふれた本作を、最高のメンバーで聴けます。マガリ・モニエは2003年よりフランス放送フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者を務め、2004年のミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した名手。ハルモニア・ムンディでは初登場となります。彼女が演奏しているルイ・ロット(ルイ・ロット/1855年に工房を立ち上げ1951年まで存在していたオールド・フルートの代表格)のフルートは、ジョゼフ・ランパル[1895-1983]そしてその息子ジャン=ピエール・ランパル[1922-2002]らが演奏していたもの、また、ハープはレ・シエクルも用いている楽器で、まさにドビュッシーの頃の音色で楽しむことができるという意味でも貴重な演奏となっております。
最後の3つのソナタの中では最初に完成したチェロ・ソナタ。ここではケラスと、スペインのペリアネスという顔合わせによる演奏でお聴き頂きます。作品の世界に一歩踏み込んだ、繊細な色彩の描き分けが見事。より細やかな表情づけがなされており、絶妙な間合いの中にも「あそび」が感じられる演奏となっております。なお、ケラスは2008年にアレクサンドル・タローとドビュッシーのチェロ・ソナタを録音しておりますが、そちらはシャープさが際だった演奏で、10年の時を経ての変化にも感じ入る演奏となっております。
ピアノ独奏作品もすべて晩年のもの。奏でるのはタンギ・ド・ヴィリアンクール。フランスでは若くして名手としてソロに室内楽にバリバリと活躍、リストのような超絶技巧はもとより、古典から現代ものまで完璧に弾きこなすテクニックは圧巻です。
ドビュッシーの晩年の作品世界の多様性に、名手たちのきめこまかな演奏によってあらためて感じ入る1枚となっております。

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