ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調(改訂版)、ストラヴィンスキー:カプリッチョ (1949年改訂版)、シチェドリン:ピアノ協奏曲第2番

  • アーティスト:デニス・マツーエフ
  • レーベル:MARIINSKY
  • 品番:KKC-5828
  • 原盤品番:MAR-0587
  • 国内盤:(国内仕様)
  • ジャンル:ジャンルクラシック協奏曲
  • 価格:¥3,300 (税込)
  • 形態:SACD Hybrid
  • 付属品:輸入盤・日本語帯・解説付

TRACK LIST

1. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調Op.1(改訂版)
2. ストラヴィンスキー:カプリッチョ (1949年改訂版)
3. シチェドリン:ピアノ協奏曲第2番

デニス・マツーエフ(Pf)、ワレリー・ゲルギエフ(指)マリインスキー劇場管
[2014年11月16日①、2015年4月6、7日②③/マリインスキー・コンサート・ホール]

★ゲルギエフと、彼がもっとも信頼を寄せるピアニスト、マツーエフが異なる時代に生まれたロシアのピアノ協奏曲3篇に挑戦。3篇とも作曲者自身が弾くために作られ、それぞれがソロを受け持った録音も残っています。すべて難技巧が要求されますが、マツーエフの巨大な技巧は何の苦もなく再現。ラフマニノフの1番はマツーエフお気に入り作品のひとつとのことで、説得力満点。ことに指がもつれそうなピアニズムの続くフィナーレも、一切の曖昧さなく駆け巡り爽快。若きラフマニノフの希望と心意気がにじみ出ます。ストラヴィンスキーもほとんど「春の祭典」のように聴こえ、曲の凄さを再認識させてくれます。
シチェドリン作品の録音は、作曲者立ち会いのもとで行われています。旧ソ連時代の1966年の作ですが、十二音技法とジャズの手法を用いた斬新な作風。ジャズバンド風になり、ヴィブラフォンやドラムスまで参加、マツーエフもノリに乗り、カッコ良さの極み。シチェドリンはリハーサルから積極的に立ち会い、意見を交換したりアドヴァイスをもらったりと、まさに生きた音楽となっています。
マツーエフのピアノ以上に雄弁なのがゲルギエフ指揮のオーケストラ。ストラヴィンスキーの「カプリッチョ」は、2009年の来日公演でトラーゼとの演奏を聴かせてくれましたが、ますます骨太になり面白さが倍増しています。また得意なシチェドリン作品も堂に入っていて、ジャズの部分などまるでビッグバンド風。ゲルギエフ才気煥発のアルバムと申せましょう。

◆レコード芸術 2018年2月号 特選盤

4909346014947

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