ラフマニノフ:死の島、交響曲第1番

ユロフスキが描く濃密な死の島 LPOの実力をあらためて知る交響曲第1番

  • アーティスト:ウラディーミル・ユロフスキ、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
  • レーベル:LPO
  • 品番:LPO-0111
  • ジャンル:ジャンルクラシック管弦楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:64:51

TRACK LIST

ラフマニノフ(1873-1943):
・死の島 op.29 [21:25(] 録音:2014年10月3日)
・交響曲第1番 ニ短調 op.13 [43:18(] 録音:2016年12月14日)

ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(コンサートマスター/ピーター・シェーマン)
ロイヤル・フェルティバルホール(ライヴ)

★2007年からLPOの首席指揮者を務めるユロフスキの、緊密で迫力ある演奏が堪能できる1枚です。2014-15シーズンは「ラフマニノフ:Inside Out」と題し、ラフマニノフの生涯と作品をたどるプログラムが組まれておりました。 ★1909年の新年を迎えたとき、ラフマニノフは「私はひどく年をとった。ひどくつかれて、もうすぐ地獄に行くと思うと心底恐ろしい」と友人への手紙に書いていますが、「死の島」が完成したのは1909年4月半ば、5月1日には自身の指揮でモスクワで初演されていますスイスの象徴派画家アルノルト・ベックリンの同名の絵画に基づく作品です。島へ向かう舟人が漕ぐ櫓のような不安をあおる8分の5拍子のオスティナートリズムに、次第に旋律の断片があわさってクライマックスを迎えます。グレゴリオ聖歌の怒りの日の旋律も聞かれます。中間部は4分の3拍子で安定して聴こえます。ユロフスキはLPOと2004年に同曲ライヴを行っておりますが、実に10年以上の時を経て、首席指揮者に就任してあらためての「死の島」録音だけあって、迫力ある演奏となっています。 ★交響曲第1番は初演こそ大失敗に終わったものの、ラフマニノフはこの作品をとても大切にしていました。現在では評価は高まってはいますが演奏会で取り上げられる機会はまだまだ少ないといえるでしょう。ロンドンの演奏会評では「クラリネットのティモシー・ラインズとオーボエのイアン・ハードウィックがとりわけ素晴らしかった」とあり、LPOの実力を思い知らされる充実の演奏となっています。

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