ベートーヴェン:後期三大ピアノ・ソナタ集

レオンスカヤによる「ベートーヴェン:後期三大ピアノ・ソナタ集」
ベートーヴェンの音楽の高みへと誘う演奏

  • アーティスト:エリーザベト・レオンスカヤ
  • レーベル:MDG
  • 品番:MDG-94316226
  • ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:SACD Hybrid
  • その他の製品情報:Stereo/5.1/2+2+2
  • 収録時間:69:58

TRACK LIST

ベートーヴェン:後期三大ピアノ・ソナタ集

ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
ピアノ・ソナタ第32番Op.111

エリーザベト・レオンスカヤ(ピアノ;スタインウェイD、1901)
録音:2009年10月30,31日、11月1日、ドイツ、マリーエンミュンスター
トーンマイスター:ヴェルナー・ダブリングハウス

★エリーザベト・レオンスカヤは、これまでブラームスにメンデルスゾーン、ショパンといった作品、さらに最近ではシューベルトに力を入れており、2018年には日本でも「東京の春・音楽祭」でシューベルトのピアノ・ソナタの連続演奏会を行い大きな話題となりました。そして2020年の同音楽祭で演奏予定だったベートーヴェンの後期三大ピアノ・ソナタ。公演は中止となりましたが、約10年前に同演目を録音しており、ここに改めてご紹介いたします。
レオンスカヤは、スヴャトスラフ・リヒテル、エミール・ギレリス等、ソビエト時代のロシア音楽家の志を継いでおり、彼らもまたベートーヴェンの偉大なピアノ・ソナタを残しています(ギレリスは32番の録音はない)。後期の3つのソナタは、前期、中期の作品とは一線を画す、高い音楽性と孤高の音楽となっています。一筋の光が差すような温かな明るさを持った作品109(第30番)のソナタは、第3楽章に比重がおかれ、演奏者の構成力が試される作品ですが、音楽の方向性をしっかりと見据えたレオンスカヤの構築力に改めて脱帽。作品110(第31番)は、作品109とは異なりベートーヴェン自ら「嘆きの歌」と表現するほど深刻さが感じられる音楽ですが、レオンスカヤの慈愛に満ちた歌心は一縷の光が差しこむようです。作品111(第32番)は、「第9」や「荘厳ミサ」と並行して作曲されていた経緯もあり、ベートーヴェンのピアノ音楽の最終地点でもあります。祈りや回想、さらには現世を超えたような世界観を、レオンスカヤは丁寧に描きだし、作品の持つ力を強く提示しています。

0760623162263

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