ビッグ・ブラス (ライブ・アット・サヴォイ・シアター・ヘルシンキ)

ブラスセクションを加えたサウンドと旨味溢れるテナーに痺れる…
ティモ・ラッシーの新作にして彼の現在を刻み付けた傑作登場!!

  • アーティスト:ティモ・ラッシー
  • レーベル:MUST HAVE JAZZ
  • 品番:MHJ-234509
  • ジャンル:ジャンルジャズ
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

ティモ・ラッシー / ビッグ・ブラス (ライブ・アット・サヴォイ・シアター・ヘルシンキ)

1. Grande Opening
2. Undecided
3. Waltz Unsolved
4. Universal Four
5. Bass Intro
6. African Rumble
7. Band Introduction
8. Teddy The Sweeper
9. Sweet Spot
10. Northern Express *

*Bonus Track for CD

メンバー:Timo Lassy (ts), Georgios Kontrafouris (p, wurlitzer), Antti Lötjönen (b), Teppo Mäkynen (ds), Abdissa Assefa (per).
Ricky-Tick Big Band Brass :
conducted & arranged by Valtteri Laurell Pöyhönen
Jukka Eskola, Kalevi Louhivuori, Mikko Karjalainen, Janne Toivonen (tp).
Heikki Tuhkanen, Jay Kortehisto, Aaro Huopainen (tb).
Juho Viljanen (bass trombone, tuba).
Recorded live at Savoy Theatre Helsinki, Finland, 3-4 March 2018

■ティモ・ラッシーの新作は長年の盟友であるRicky-Tick Big Bandのブラス隊と奏でるライブ盤!
■ティモ・ラッシーと言えばFive Corners Quintet、言わずと知れた「クラブジャズ」シーンを象徴するバンドです。個々の活動こそあれど、バンド自体は2012年の活動休止以来とんと音沙汰のなかった状態が続いていた中、昨夏のモントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパンにて再始動するとの知らせが入り狂喜乱舞…のはずが…憎き台風直撃により泣く泣く中止…。彼らの"現在"が見られなかったことは大きな損失とも言えるかもしれません。何故ならば、今ではノスタルジックとシニカルさに溢れてばかりの「クラブジャズ」において彼らだけは未だに別格であるとされ続ける理由が、彼らが根本的に備えていた演奏能力の高さとその卓越したセンスにあるからです。
■そんなバンドの中でも、渋味と洗練が合わさったスタイルで際立っていた存在こそがティモ・ラッシー。もともとその厚みある豊かなサウンドに定評のある彼ですが、本作の登場でその評価がさらに進むことでしょう…その巧みさが如実に刻み付けられた本作、端的に言えば、大変素晴らしいのです!!2018年3月、フィンランドはヘルシンキが誇る名会場であるサヴォイ・シアターでのライブ録音を収めたものが本作。Ricky-Tick Big Bandを引き連れたコンサートというアニバーサリー感を理由に、本来はいくつかの映像を作成する目的で録音していたらしいコレですが、この非常にリラックスしたコンサートの模様を後から聴いたティモ自身が気に入り、結果リリースを即決したとのこと。実に的確な判断と言えるのではないでしょうか…確かにここでのティモ・ラッシーのサックス、その抜群のトーンからフレージングに至るまでびっくりするくらい「旨い」のですから。毎回リリースする作品の質が異様に高い彼ですが(近年リリースされたティモの名相棒たるドラマー=テッポ・マキネンとのデュオ作とか本当に素晴らしいんですよね)、この録音における彼の演奏はまるでこれまでの総決算とでも言わんばかりに抜群に冴えています。さらに今回の為にアレンジの施されたブラス隊の演奏がまたそれを盛り上げ…と影響した結果、全体の色彩感が極めて豊かになり、音楽自体もどんどんドライブしていき、と見事な良いとこどり状態。よくぞ録音してくれていたね、と関係者全員を褒めたたえてあげたい気持ちばかりが膨れていきます。
■さらに注目すべきは、この演奏にFive Corners Quintetの面々も軒を連ねていること。ティモのバックバンドには前述したテッポ・マキネンはもちろん、ベースには盟友アンティ・ロジョネンが、そしてRicky-Tickのブラスセクションにはもうひとりのフロントマン=ユッカ・エスコラも!この軽妙かつ真摯なグルーヴ感を抱えた音楽には否が応でも陶酔してしまいます…キレッキレ…
■今振り返れば、クラブジャズとは(ある意味で言えば)モードジャズとラテンジャズの折衷・そしてその発展形のひとつだった訳ですが、この録音全体には確かにそんな雰囲気が漂っているのも特筆すべき点のひとつ。しかもそれが当時の時点で止まることなく、未だに発展し続けているような感覚もします。フィンランドを代表する名手への道を突き進むティモ・ラッシーの雄姿をすぐに確認してください!

0885150345092

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