ベートーヴェン、ベルク、ブーレーズ

ブーレーズの難曲を弾きこなす名手
フローラン・ボファール最新盤

  • アーティスト:フローラン・ボファール
  • レーベル:MIRARE
  • 品番:MIR-510
  • ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:67:00

TRACK LIST

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57「熱情」
ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1 ロ短調
ブーレーズ:ピアノ・ソナタ 第3番

フローラン・ボファール(ピアノ)
録音:2020年8月、ベルギー

★1964年生まれのフローラン・ボファール。1988年から1999年までブーレーズが主宰する現代音楽専門のオーケストラ、アンサンブル・アンテルコンテンポランのピアニストとして活躍。ハルモニア・ムンディ・フランスの若手音楽家を紹介するシリーズで2000年に録音したドビュッシーとバルトーク(廃盤)を完成度の高い演奏を聴かせてくれました。MIRAREからはシェーンベルクのピアノ作品集(MIR191)をリリースし見事な解釈を聴かせてくれました。
ここでは、ベートーヴェン、ベルク、ブーレーズという3つの異なる時代のピアノ・ソナタを収録しています。ボファール自身はこの選曲を、「ウィーンからパリへ、2つの文化的観点からみた1世紀にわたる西洋音楽の記録である」と述べています。
ベートーヴェンが1803年にパリから入手したエラール製のピアノで作曲されたと考えられている「熱情」。この楽器の特性を活かした幅広い音域を用いた作曲法で書かれており、それは並行して作曲していた《フィデリオ》の中でもその表現がみられます。そしてそのおよそ100年後のウィーンで書かれたベルクのピアノ・ソナタはロ短調を主調とする20世紀作品で、新ウィーン楽派のピアノ曲を代表する作品です。そしてブーレーズの第3のソナタ。アンティフォニー、トロープ、コンステラシオン、ストローフ、ゼクエンツの5つのフォルマンからなり、ジョン・ケージの「偶然性の音楽」とマラルメの「書物」の概念に影響された「管理された偶然性」の手法による作品です。これらの難曲をボファールの卓越したテクニックと鋭い洞察力、そして高い知性で見事な演奏聴かせてくれます。

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