自然の秘めたる声 ~ヨハネス・ケプラーの天体音楽

宇宙との調和、歌と金管が紡ぐ高度なポリフォニー

  • アーティスト:ブルース・ディッキー、コンチェルト・パラティーノ
  • レーベル:PASSACAILLE RECORDS
  • 品番:PAS-1073
  • ジャンル:ジャンルクラシック音楽史/古楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:67:09

TRACK LIST

自然の秘めたる声 ~ヨハネス・ケプラーの天体音楽

オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594):Tui sunt coeli(8声)/In me transierunt(5声)/Si coelum et coeli coelorum(6声)
アンドレア・ガブリエリ(1532/33-1585):Deus misereatur nostri(12声)/Beati quorum remissae sunt(6声)
ハンス・レーオ・ハスラー(1564-1612):Jubilate Deo(12声)
アンニバレ・ペリーニ(1560-1596):Cantate Domino(7声)
ランベール・ド・サイヴ(c.1548-1614):Miserere mei Deus(6声)/De profundis(10声)
カリオペ・ツパキ(1963-):Astron
エラスムス・ヴィトマン(1572-1634):Intrada and Canzon(5声)
ランベール・ド・サイヴ:O quam suavis est(12声)
アンドレア・ガブリエリ:Emendemus(6声)
アンニバレ・ペリーニ:Laudate Dominum(7声)
オルランド・ディ・ラッソ:Tristis est anima mea(5声)/Aurora lucis rutilat(10声)
ランベール・ド・サイヴ:Regna triumphalem(12声)

ブルース・ディッキー(コルネット)
コンチェルト・パラティーノ(声楽アンサンブル+金管アンサンブル)
録音:2019年11月11-14日/アントワープ、AMUZ

★偉大な数学者であり天文学者であったヨハネス・ケプラー(1571-1630)は、その生涯を通じて、音楽と宇宙の結びつきを強く意識していました。天体の動きを数学理論から解き明かした彼は、ピタゴラスの提唱した「天体の音楽」論を擁護する立場でもあり、当時の高度な対位法を駆使して作られた音楽を、天体運動における幾何学的なすべてが映し出された高次元のものとみなしました。コンチェルト・パラティーノはケプラーの思想をテーマに同時代のポリフォニー音楽から選曲、宇宙と調和する音楽を奏でていきます。
★現代作曲家カリオペ・ツパキの「Astron」は「星へ向かって」という意で、古代ギリシャのデルフィック讃歌を素材としています。現存する最古の記譜された音楽を現代の作曲家が書き変えることによって、時空を超えた調和が生まれます。
★金管アンサンブル編成がメインにのコンチェルト・パラティーノですが、このアルバムではハナ・ブラシコヴァら名歌手を揃えた声楽アンサンブルがプラスされた編成で演奏。ディッキー率いるコルネットとトロンボーン、オルガンが作るあたたかな響きと、美しい歌声が織りなす演奏の素晴らしさも絶品です。

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