シューベルト:テノールと弦楽四重奏のための「冬の旅」D911(イェンス・ヨーゼフ編曲)

大御所シュライアー、キャリアの締め括り
弦楽四重奏伴奏版による「冬の旅」

  • アーティスト:ペーター・シュライアー(テノール)
  • レーベル:PROFIL
  • 品番:PH-14051
  • ジャンル:ジャンルクラシック声楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD + DVD
  • その他の製品情報:PAL 16:9、ステレオ
  • 収録時間:CD 66:46、DVD 27:13

TRACK LIST

【CD】66:46
・シューベルト:テノールと弦楽四重奏のための「冬の旅」D911(イェンス・ヨーゼフ編曲)

ペーター・シュライアー(テノール)
ドレスデン弦楽四重奏団
トマス・マイニング(第1ヴァイオリン)、バルバラ・マイニング(第2ヴァイオリン)
アンドレアス・シュライベル(ヴィオラ)、マルティン・ユングニッケル(チェロ)
録音:2005年3月12-15日/ドレスデン、聖ルカ教会(デジタル・セッション)
プロデューサー:MDR FIGARO、ミヒャエル・エーメ
アーティスティック・ディレクター:エトヴィン・ディーレ
テクニカル・ディレクター:アニヤ・バウゼ

【Bonus DVD (PAL)】27:13
「ペーター・シュライアー- “宮廷歌手” としての世界的キャリアとの別れ」
聞き手:ベッティナ・フォルクスドルフ(MDR FIGAROオペラ・エディター)
収録:ライプツィヒ、メンデルスゾーン・ハウス、ムジークサロン
製作:2014年

★1935年ザクセン州のマイセンで生まれたドイツの世界的テノール、ペーター・シュライアーは2015年7月に80歳を迎えます。これを記念してProfilより注目のアルバムがリリースされます。2005年いっぱいで歌手活動から引退を表明していたシュライアーが、キャリアの締め括りにレコーディングしたのは、シューベルトの「冬の旅」。2005年3月に音響にすぐれたドレスデンの聖ルカ教会でセッションを組んでおこなわれたものです。
 シュライアーの歌う「冬の旅」にはすでに2種の別録音が存在します。まず、シュライアー初の「冬の旅」は、1985年2月のゼンパー・オーパーの再開を記念したコンサートにおけるライヴ録音で、ピアノは大家リヒテルでした。次いで、その6年後の1991年8月にウィーンのコンツェルトハウスでおこなわれたセッション録音は、当時シューベルトのピアノ独奏曲の録音に集中的に取り組んでいたアンドラーシュ・シフとの顔合わせでした。
 このようにいずれの録音も通常のピアノ伴奏でしたが、このたびは1967年生まれ、ドイツの作曲家イェンス・ヨーゼフが手掛けた「テノールと弦楽四重奏版」による演奏というところがユニークな試み。ちなみに、同じアレンジでは2001年5月収録のクリスティアン・エルスナー&ヘンシェル四重奏団盤(CPO・廃盤)というのもありました。
 ハーディ=ガーディ伴奏やアコーディオン伴奏など、果てはハンス・ツェンダーによる室内アンサンブル編曲の成功例のように、「冬の旅」にはいくつもの編曲がなされてそれぞれに独特の世界観を形成していました。ピアノと並び、弦楽四重奏もまたシューベルトが好んで数多く手掛けたジャンルだけに、オリジナル同様にこうした組み合わせも内なる心情を吐露するには相応しいといえるのかもしれません。じっさい、ここでのシュライアーは刻んできた年輪を強く感じさせる味わいで、別次元の感動をあたえてくれます。
 シュターツカペレ・ドレスデンのメンバーによって結成され、1990年代初めより現在まで精力的に活動を続けるドレスデン四重奏団も、大家の花道に絶妙な彩りを添えています。
 さらに、ボーナスDVD(PAL仕様)には、シュライアーのインタビューが収められており、この不世出の名テノールを深く知る上で価値ある内容です。ブックレットも、シュライアーの輝かしいキャリアを辿る構成でつづられ、また、本レコーディング・セッションの模様をはじめ、少年時代のシュライアーが伝説のカントル、マウエルスベルガーのピアノを前にリハーサルを受ける姿など、貴重な写真が何点も収められ、興味の尽きないつくりとなっております。なお、歌詞は掲載されておりません。

※付属のDVDはPAL方式で記録されており、DVD再生が可能なWindows PCやMacのほか、マルチシステム対応AV機器などで再生することが可能です。通常のNTSC方式のDVDプレーヤーやTVでは再生することができません。ご了承のうえお求めくださるようお願いいたします。

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