Songs from Afar

モチアンも才能を認めたルーマニアの鬼才ルシアン・バン
レギュラー・バンド、エレベーションでの第二作
NY進出から15年あまり
ルーツを見つめ普遍的な表現を追究し続けるアーティストの一作

  • アーティスト:Lucian Ban & Elevation
  • レーベル:SUNNYSIDE
  • 品番:SSC-1387
  • ジャンル:ジャンルジャズ
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

Lucian Ban & Elevation / Songs from Afar

1. Transylvanian Sorrow Song 3:57
2. Farewell 6:34
3. Travlin’ With Ra 7:48
4. Solo For A Brother With Perfect Timing (For Al) 7:02
5. Transylvanian Wedding Song I 5:12
6. Chakra, The Island 7:56
7. Spiritual (For HJ) 6:56
8. Transylvanian Wedding Song II 2:19
9. Southern Dawn 5:17
10. Teaca, A Song From Afar 3:58

メンバー:
LUCIAN BAN: piano (solo, tracks 4 & 10) , ABRAHAM BURTON: tenor saxophone, JOHN HÉBERT: bass ERIC McPHERSON: drums
Special Guests : MAT MANERI: viola (tracks 2, 3, 5, 6, 9), GAVRIL TARMURE: vocals (tracks 1, 5, 8)

http://www.lucianban.com/

★1969年ルーマニア中部・北西部のトランシルヴァニア生まれのピアニスト、ルシアン・バンのレギュラー・バンド、エレヴェーションの第2作。
★1999年にNYに移住。ポール・モチアンに認められたことにより、活動のフィールドを広げ、近年ではマット・マネリとの共演作でECMからも作品をリリース。注目を集めていますが、本Sunnysideでは一貫としてルーツ、ルーマニアの文化と、ジャズの融合がキーワードになっています。
★本作では、同トランシルヴァニア出身のフォーク・シンガー、Gavril Tarmure が参加。ポスト・コルトレーン、エイブラハム・バートンのマッシブでモーダルなサックスと、スピリチュアルかつ壮大なヴォーカルをフィーチャーする他、5曲目と8曲目では、トランシルヴァニアのウェディング・ソングを2つのアレンジ(M5はルシアン・バン自身、M8はベースのジョン・エベールによるアレンジ) で演奏。M5ではマット・マネリをフィーチャーして即興色を強めて演奏、M8では、シンプルに雄大に、よりルーツに忠実なアレンジで演奏し、原曲の持つ可能性をあぶり出し、異なった魅力を引き出すなど、興味深い試みも見せてくれます。
★一方、M2はサンラ、M3はアブドゥーラ・イブラヒムへのオマージュ。共に強烈な個性を誇り、ジャズのイコンとも言うべきアーティストの魅力に迫るルシアンの探求にも注目。特に、アブドゥーラ・イブラヒムが持つ懐深いあのアフリカン・サウンドに肉迫するピアノの響きなどは白眉。まったく違う地に生を受けつつ、しかし、ルーツを見つめたアーティストだからこそ表現出来る普遍性がここには、あります。
★40代半ばを過ぎて、着実に表現を見つけてきたアーティストの力作。エレヴェーションに関しては、メンバーも固定で活動するグループであり、今後の深まりも興味深々です。

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