America at War

鬼才Joel Harrisonによるラージ・アンサンブル最新作
米国が起こし続ける武力紛争に対するレジスタンス/9編

  • アーティスト:Joel Harrison + 18
  • レーベル:SUNNYSIDE
  • 品番:SSC-1590
  • ジャンル:ジャンルジャズ
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

Joel Harrison + 18 / America at War

1. March On Washington 9:54
2. Yellowcake 7:03
3. My Father in Nagasaki 8:14
4. The Vultures of Afghanistan 6:27
5. Requiem For an Unknown Soldier 10:17
6. Gratitude 9:37
7. Honor Song 7:37
8. Day After Tomorrow 6:40
9. Stupid, Pointless, Heartless Drug Wars 6:50
All music written and arranged by Joel Harrison, Pure Land Publishing BMI
except “The Day After Tomorrow” composed by Tom Waits/ Universal Music,

メンバー:
Composed & Arranged by Joel Harrison, Conducted by Matt Holman
Seneca Black(tp), Dave Smith(tp & flh), Ingrid Jensen (tp, M1, 3, 5, 6, 8), Chris Rogers (tp, M2, 4, 7, 9)
Marshal Sealy (frh), Alan Ferber(tb), Sara Jacovino(tb), Curtis Hasselbring (tb), Ben Staap (tuba), Ben Kono (english horn, oboe, soprano alto saxophones & flute), Ken Thomson (as, Bb clarinet & bass clarinet), Stacy Dillard (ts), Jon Irabagon (ts, fl), Lisa Parrot (bs & bcl), Joel Harrison (g & voice), Daniel Kelly(p), Gregg August(electric & acoustic bass), Jared Schonig (ds), Wilson Torres (vib, congas, timpani, concert bass drum, bongos, bells & shakers), Ned Rothenberg (shakuhachi M3)

★スタイルやジャンルを超えて才能あるギタリストをフィーチャーし、フェスティヴァルを始め、様々な形で支援するAlternative Guitar Summitのファウンダーであり、ディレクターを務める鬼才ギタリスト(作曲家、アレンジャー)、ジョエル・ハリソン。ラージ・アンサンブル最新作として発表する本作は、米国が起こし続ける武力紛争に対するレジスタンス。
★初めての大規模なアンサンブル作品『Infinite Possibility』を2011年に発表して以来、新しい作品を構築するために強力なテーマを探していた2014年。ジョエル・ハリソンは、米国において、自らが生まれてから、紛争が絶えたことが全くなく、またアフガニスタン、イラクとの軍事紛争、テロとの戦いなど、当時も次々と米国が起こし続ける争いが、直接的にも間接的にも人々に甚大な問題を及ぼしていることに深い憂慮を抱き、プロジェクトに着手。結果、それらは、アーロン・コープランド財団とニューヨーク芸術評議会から助成金を得て、録音につながりました。
★ビートルズ、ジミ・ヘンドリックス、オールマン・ブラザーズ・バンド、ダニー・ガットンに影響を受けたと語るハリソン。発表してきた作品には、カントリー、ポップ・ミュージックまた、オルタナティヴなサウンドまで多岐なものがまじりあいますが、ラージ・アンサンブルでは、ジャズ/ロック/ミニマル・ミュージック、クラシックといった要素が混ざる先鋭的なサウンドを展開。特に重々しいテーマを設定した本作。ハイハットとチューバが刻み出すリズムに不穏にかき鳴らされるエレキ・ギターとホーン・アンサンブルが創り出すアンサンブル・サウンドから、切迫感が高まります。
★ハリソン自身「バンドは非常に力強く、各人、技術的にも感情的な表現においても、非常に高いレベルで、演奏してくれたことに驚いた」と語っていますが、緻密なアンサンブルをみせると共に、各人のアグレッシヴなソロには、ある種の危機感と怒りのような感情の発露があり、一方レクイエムとなって奏でられる楽曲の、切々と語るような表現に、重々しさがあらわれます。イラク戦争の原因となった大量破壊兵器の所有/有無を巡る問題の核物質の名称を曲名にした“Yellowcake”ほか、“アフガニスタンのハゲタカ”“無名戦士のための鎮魂歌”等、ハリソンのオリジナル8編に加えて、 「イラク戦争への歪んだ抵抗」とトム・ウェイツ自身が語ったという曲“The Day after Tomorrow”を加えた9編。政治や現代文化を扱った米国の雑誌『The New Republic』 のオーナーで、編集者であったGilbert Harrisonを父に持つ、ジョエル・ハリソンの主張が形になっています。

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