★ダーシー・ジェームス・アーギュー、アラン・ファーバー・ビッグ・バンドのメンバーとして活躍するほか、クラシックのフィールドでも何年にもわたってキャリアを重ねる女性バス・トロンボニスト、ジェニファー・ウォートン。2019年に4トロンボーンの編成で発表したアルバム『Bonegasm』はトロンボーンの楽しさ、楽器としての可能性を示して話題を集めた。
★本作はほぼ前作と同様のメンバーでの録音。パンデミックの状況下、MIDI録音等を使っての入念なリモートリハーサルを経て、2020年9月、後にオーバーダビングで参加した1名の演奏者を除き、全員がブルックリンのスタジオにスタジオに集合、レコーディングされたもの。
★キューバのラテングループ、オルケスタ・アコカンのピアニスト、マイケル・エックロス作曲の軽快なラテンナンバー「BonGasmo」からスタート。全曲で心地よいアンサンブル演奏を聴くことができる。前作はスタンダードナンバーが数曲収録されていたが、本作はウォートンがインスパイアされた様々な作曲家の作品を収録、ボーカルのカート・エリングが1曲に参加しているのも注目。前作同様、公私のパートナーであるジョン・フェドチョークが参加、グループはさらに完成度を増し、トロンボーンの楽しさを堪能することができる。