Meditations On Mingus

チャールズ・ミンガスの“メッセージ・ソング”に光を当てた、
ベーシスト、イーサン・フィリオン率いる10人編成による重厚な力作!

  • アーティスト:Ethan Philion
  • レーベル:SUNNYSIDE
  • 品番:SSC-1666
  • ジャンル:ジャンルジャズ
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

Ethan Philion /Meditations On Mingus

1. Once Upon a Time there was a Holding Corporation Called Old America
2. Haitian Fight Song
3. Self Portrait in 3 Colors
4. Pithecanthropus Erectus
5. Prayer for Passive Resistance
6. Meditation for a Pair of Wirecutters
7. Remember Rockefeller at Attica
8. Better Git It In Your Soul

メンバー:
Ethan Philion (bass), Russ Johnson (trumpet), Victor Garcia (trumpet),
Rajiv Halim (alto saxophone), Geof Bradfield (tenor saxophone, bass clarinet, flute), Max Bessesen (tenor saxophone, alto saxophone, flute), Norman Palm (trombone), Brendan Whalen (trombone), Alexis Lombre (piano), Dana Hall (drum set)
Recorded on Septemebr 27, 2021

★今年で生誕100年を迎える不滅のベース奏者/作曲家、チャールズ・ミンガス。往年の名演が数多く復刻されるばかりか、未発表音源も次々と登場し、再評価に拍車がかかるばかりです。Sunnysideからリリースされているトリビュート作品もジョン・エイベアの『Sounds Of Love』、ハリー・スコラーの『Living In Sound: The Music of Charles Mingus』など充実した作品ばかり。今回、満を持してミンガス・トリビュートを行なったのは、気鋭ベーシストのイーサン・フィリオン。数年前から続けてきた10人編成のプロジェクト“メディテイションズ・オン・ミンガス”を率いての、パワフルな一作です。
★イーサンは2017年までワシントンDCを拠点に演奏し、以降はシカゴに根付いた活動を続けています。ルーファス・リードやジェラルド・キャノンといった先輩ベーシストに学び、サイラス・チェスナット、ジェイソン・モラン、カーメン・ランディ等、数々の実力者と共演してきました。2020年には、先ごろ亡くなったコルネット奏者ロン・マイルスと共に、サックス奏者マックス・ベセッセンのアルバム『Trouble』に参加。スナーキー・パピーやクリスチャン・スコットも作品を出しているレーベル“ローパドープ”からの発売という点でも話題を集めました。
★“メディテイションズ・オン・ミンガス”の構成員は、いずれも現代のシカゴ・ジャズ・シーンに欠かすことのできない精鋭たち。数々のプロジェクトでイーサンと鉄壁のリズム・チームを組むドラムのデイナ・ホールをはじめ、往年のミンガス・バンドのエリック・ドルフィーばりにサックス~フルート~バス・クラリネットを持ち替えるジェフ・ブラッドフィールド等、確かな技量を持つプレイヤーばかりです。トランペットとトロンボーンには各2名を起用、オーケストラのように広がりのある音作りで魅了します。
★さまざまなタイプの楽曲を残したミンガスですが、本アルバムではM6「Meditations ~」、M7「Remember Rockefeller at Attica」など社会的なステートメントをこめたものが数多く取り上げられています。“人種差別、偏見、自己同一性、経済的不平等、このアルバムに収録されているミンガスの楽曲の題材は、すべて今日の世界に関係している。そしてこれは、かつてミンガスの精神科医エドマンド・ポロックが言ったように、「受容、尊敬、愛、理解、仲間、自由・・・つまり人間の中の悪や憎しみを終わらせるための訴え」でもある”と、イーサンは述べています。ミンガスへの敬意、そして現代社会に寄せる彼の思いが、このアルバムには反映されています。

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