In The Sea

[新規レーベル取扱い開始]
独自の"サイケ"感覚を軸に静謐と混沌を行き交う音楽を発掘する
SUPERIOR VIADUCTの取扱いを開始!!

  • アーティスト:Ellen Fullman
  • レーベル:SUPERIOR VIADUCT
  • 品番:SV-174
  • ジャンル:ジャンルロック&ポップス
  • 価格:オープン価格
  • 形態:2LP

TRACK LIST

Ellen Fullman / In The Sea

1. In The Sea
2. Staggered Stasis
3. Work For Four Players And 90 Strings (excerpt)
4. Work For Two (excerpt)

■アメリカはミネソタ州出身の前衛音楽家=エレン・フルマン、彼女の知られざる名演を収めた作品『In The Sea』に同年代の未発表音源が追加収録され登場です!
■20m以上に渡るワイヤーを複数本張り巡らせ、樹脂を塗った指で触れながらワイヤーに沿って歩き、その擦れによって「発音する」 / まるで彼女自身がヴァイオリンの弓になったように───そんな独自の発想から生まれた楽器であるLong String Instrumentは、少し歪みを伴ったオルガンのような、あるいはインドのシタールのようなどこか煌びやかなサウンドのドローンを奏でていきます。そのLong String Instrumentを発明したエレン・フルマンは、独自の43微分率音階を提唱・自身の楽器を創作し続けた異色の音楽家=ハリー・パーチから影響を多大に受けたそうです。
■本作はそんな彼女の作風を象徴するミニマル / ドローンの作品集。1987年にテキサスはオースティンにあった未完成のオフィス・タワーにて録音された(って辺りで既に発想が飛躍している感じですが)『In The Sea』と『Work For Four Players And 90 Strings』の2作品に加え、オランダ地下音楽を取り扱うレーベル(兼エクスペリメンタル・デュオ)であるDe Fabriekに残されていた未発表の楽曲が追加収録されています。未発表録音は当然のこと、前述した2作品に関しても自主制作のカセットでしか世に出たことがなく、好事家の間では長年名前こそ知られていたけれど実際に聴いたことのある人がいない…という悔しい状況が続いていましたが、今回のSUPERIOR VIADUCTの再発によってようやくその全貌が明らかになりました!
■閉ざされた意識が音響によって拡大していくような、同時に時間が弛緩していくような感覚を閉じ込めたこの音楽、質感自体は生楽器であるにも関わらず、どこかフィルター制御されているシンセサイザーのような電子音にも聴こえる瞬間が多々あります。非常にサイケデリックでありつつ、その緩みの端々を理由にアンビエントとして機能してしまうのも確かで、ある意味で言えば非常に現代的な音ではないでしょうか。不協和音も交えながら美しく鳴っていく弦の響きを見事に捉えているこの録音自体も大変素晴らしい(どうやって録ったんですかね…)!③と④はLong String Instrumentにヴァイオリンなどの弦楽も交えて繰り広げられている楽曲で、こちらの方が音楽全体の動きが分かりやすく、ヴァイオリンなどの響きが溶け合う瞬間のスリルが凄まじく生々しいです。緊張と緩和が同時に並走しているような本作の内容にはかなり驚かされる人も多いのでは…!
■聴いたことのない響きを追い求めているのであれば、これは間違いなくオススメです…あなたの新しい感性が開拓されるかもしれません。

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