J.S.バッハ:平均律クラヴィーア 第2巻(全24曲)

大塚直哉の平均律、第2巻の登場
1台のポジティフオルガンから引き出される
無限の可能性

  • アーティスト:大塚直哉
  • レーベル:WAON RECORDS
  • 品番:WAONCD-390
  • ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:3HQCD
  • 収録時間:[CD1] 63:44 [CD2] 54:31 [CD3] 41:10
  • 付属品:日本語帯・解説付

TRACK LIST

J.S.バッハ:平均律クラヴィーア 第2巻(全24曲)

[CD1]第1番~第10番
[CD2]第11番~18番
[CD3]第19番~24番

大塚直哉(オルガン/ポジティフオルガン)、彩の国さいたま芸術劇場所有、2000年ガルニエ製、C-d3, 4stops、調律:Garnier №16, a=440Hz(楽器調律:マチュ・ガルニエ)
録音:2020年7月1-4日、2021年2月9-11日、さいたま芸術劇場 音楽ホール
[5.6448MHz DSD Recording & 192kHz 24bit Editing ]
Microphones : PureT Records current transmission microphones with Schoeps MK2H capsules,
designed and manufactured by Tadaharu Mouri 毛利忠晴 (PureT Records), 2015 (last modified 2018), Tokyo
Stereo setting : A-B pair microphones
Preamplifier : PureT Records PT-CMP01, designed and manufactured by Tadaharu Mouri 毛利忠晴
(PureT Records), 2015 (last modified 2016), Tokyo
AD converter : Mytek Digital Brooklyn ADC
Recorder : TASCAM DA-3000
Master Clock : Grimm Audio CC2
DSD/PCM to PCM converter : Weiss Saracon-DSD

★高く評価されている平均律クラヴィーア第1巻(WAONCD 380)につづき、第2巻の登場。バッハによる厳密な対位法の世界、とりわけ第2巻の特徴でもあるより複雑なフーガを、見事に解きほぐして展開しているだけでなく、ポジティフオルガン1台とは思えないほどに様々な音色と表情が次から次へとあらわれ、この楽器のもつ可能性も見事に引き出されています。大塚自身の執筆によるライナーノートには第2巻について、さらに彩の国さいたま劇場でおこなった自身のシリーズでの様々な試みなどについて触れられており、大変興味深い内容となっています。
~(ライナーノートより)~≪第2巻≫をどの鍵盤楽器で弾くことを想定しているのか、ということについては、バッハによる自筆のタイトルページが残されていないので、決定的なことはわからない。しかし、≪第1巻≫と同じ体裁の曲集であることを考えると、同様に、当時のクラヴィーア(チェンバロ、クラヴィコード、そして文脈によってはオルガン、生まれたばかりのピアノフォルテなども)どれでも、と考えてよさそうである。チェンバロで弾いても、オルガンで弾いても、クラヴィコードで弾いても、それぞれなりの良さが出る≪第1巻≫に対して、≪第2巻≫はチェンバロでの演奏が抜きんでて美しい、とこれまでひそかに思っていた。最近では、第2巻には新しい「ピアノフォルテ」の響きも聞こえてくる、と考える人も増えてきていて、それも一理あると思っていた。しかし、今回あえて、オルガンで弾いてみることによって、まだまだきこえていなかったものがたくさんこの中に埋め込まれていたことに気づかされた。聴いてくださる方もここから、なにかいつもとは違ったものを聞き取ってくださるかもしれない、と楽しみにしている。(大塚直哉)

◆レコード芸術 2022年9月号 特選盤

Artist

大塚直哉(おおつか なおや Naoya Otsuka)プロフィール 
東京に生まれる。ビクター少年合唱隊にて音楽の基礎教育を受けるほか、ピアノを原田 稔 、高橋泰子、岡野寿子の各氏に師事。東京藝術大学楽理科を経て、同大学院チェンバロ専攻を修了(博士:音楽)。また、アムステルダム音楽院チェンバロ科およびオルガン科を卒業。これまでにチェンバロを渡邊順生、鈴木雅明、小林道夫、B.v.アスペレン、オルガンを今井奈緒子、早島万紀子、P.v.ダイク、W.ディーペンホルスト、J.v.オールトメルセン、廣野嗣雄、クラヴィコードをメノ・ファン・デルフトの各氏に師事。1999年に帰国後は、東京を拠点にチェンバロ、オルガン、クラヴィコードの奏者として活発な活動を行うほか、これらの楽器にはじめて触れる人のためのワークショップを各地で行っている。また、近年では「メサイア」(ヘンデル)、「ロ短調ミサ曲」(バッハ)などのバロック期の声楽作品を中心とする指揮活動でも高い評価を得ている。現在、東京藝術大学音楽学部教授、国立音楽大学非常勤講師、宮崎県立芸術劇場および彩の国さいたま芸術劇場オルガン事業アドヴァイザー。日本チェンバロ協会、日本オルガニスト協会、日本オルガン研究会各会員。NHK FM『古楽の楽しみ』ご案内役。

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