BIOGRAPHY

フランソワ・グザヴィエ=ロトFrancois-Xavier Roth

1971年11月、パリ生まれ。
同世代のなかで、もっともカリスマに溢れた、気鋭の指揮者のひとり。
2003年に、多様で多彩なプログラムを作品の時代に応じてモダンおよびピリオド楽器で演奏する(ひとつの演奏会のなかでも、持ち替えることがよくある)革新的な楽団、「レ・シエクル」を創立。2011年9月、SWR 南西ドイツ放送交響楽団(バーデンバーデン、フライブルク)の首席指揮者に就任、引き続きBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の副客演指揮者も務めた。2015年からはケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の音楽監督で、ケルン市音楽監督(GMD)も兼任。2017年にロンドン交響楽団の首席客演指揮者に就任、2018年にはフィラルモニ・ド・パリのアソシエイト・アーティストとなる。フィラルモニ・ド・パリは、彼の幅広い創作活動を称えて特別にこの役職を設けた。また2019年にアトリエ・リリック・ド・トゥールコワンの芸術監督にも就任している。

交響作品からオペラ、室内楽まで多岐にわたる、17世紀から現代作品までをレパートリーとする。レ・シエクルとともに、フランス、イタリア、ドイツ、イギリス、日本で演奏会を行っており、楽団の自主レーベル「LesSiècle Live」から、続々と話題盤をリリース。現在はハルモニアムンディ(仏)より継続的にリリース。ケルン・ギュルツェニヒ管との『マーラー交響曲第5番』(KKC.5842/HMM.905285)、『マーラー交響曲第3 番』( K K C . 5 9 9 9 /HMM.905314)、そしてレ・シエクルとの『マーラー<巨人>』(KKC.6022/HMM.905299)など高い評価を受けている。さらに南西ドイツ放送交響楽団とリヒャルト・シュトラウスの交響詩全集ツィクルスをリリース。彼は、ピエール・ブーレーズの音楽に捧げるツィクルスも展開。彼はこのオーケストラとともにフィリップ・マヌーリ、ヤン・ロビンとゲオルク=フリードリヒ・ハースの作品を初演し、作曲家ウルフガング・リーム、イェルク・ヴィドマンとヘルムート・ラッヘンマンと協力した。またアウトリーチ活動としてロトとレ・シエクルは、フランスの公共テレビ、「フランス2」で、ポピュラーなクラシック音楽作品を短く紹介する「プレスト!」と題するシリーズ番組を手がけ、3年間の放送で毎週300万人以上の視聴者を得た。

2000/21シーズンは、シュターツカペレ・ベルリン、バイエルン放送交響楽団、ベルリン交響楽団、モントリオール交響楽団、パリ管弦楽団、コンセルトヘボウ管弦楽団、ブーレーズ・アンサンブルと共演予定。そしてベンジャミン「リトゥン・オン・スキン」(ケルン市立歌劇場)
ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」(オランダ国立オペラ/コンセルトヘボウ管弦楽団)、ドビュッシー:「ペレアスとメリザンド」(リール・オペラ座/レ・シエクル)などのオペラ・プロダクションが予定されている。レジオンドヌール勲章(2017年)、ドイツ・レコード批評家名誉賞(2020年)、などの受賞歴がある。