レ・シエクルLes Siècles
2003年夏にフランソワ・グザヴィエ=ロトによって創立されたレ・シエクルは、フランス屈指のアンサンブルから集められた若手奏者で構成される。団体名は仏語で“全世紀”の意味。レパートリーのみならず、演奏会の形式そのものについても、新しい視点を提供することを目的として創立。フランソワ・グザヴィエ=ロトとレ・シエクルのメンバーは、21世紀に相応しいオーケストラとして、国内外で際立った成果を残している。幅広いピリオド楽器コレクションを備え、バロック、古典派、ロマン派まで、多岐にわたるレパートリーを有することで知られる。レパートリーに応じて相応しい楽器を使い分ける、ピリオド楽器とモダン楽器の両方を使う数少ないアンサンブルのひとつである。柔軟で歴史に通じた音楽作りにより、ユニークで独創的なプログラムを打ち出している。
これまでに、ビゼーとシャブリエ作品の録音(Mirare)でDiapasonDécouverte を受賞。楽団の自主レーベル「LesSiècle Live」から、ベルリオーズ、サン=サーンス、マルタン・マタロン、ストラヴィンスキー、デュボワ、リスト、ドビュッシー、デュカス作品の録音を続々とリリース。2012年にリリースされたストラヴィンスキー《火の鳥》は国際的に高く評価されており、オランダの2012年度エディソン・クラシック賞、ドイツ・レコード評論家賞(ドイツ、スイス、オーストリア)を受賞しているほか、サンデー・タイムズ紙のディスク・オブ・ザ・ウィーク、グラモフォンの「エディターズ・チョイス」、タイムズ紙の2011年度レコード・オブ・ザ・イヤー、BBCミュージック・マガジンの「エディターズ・チョイス」にも選ばれており、クラシカ/ル・モンド・ド・ラ・ミュジーク誌で5 つ星を獲得し、フランス・ミュジークの「Le Jardin des Critiques」で“ 既存の《火の鳥》のなかで最高の録音” と評されている。そして、ストラヴィンスキー《春の祭典》《ペトルーシュカ》(ASM.15/KKC.5401) は2014年度第52回レコード・アカデミー賞で大賞を受賞し、以来日本でも爆発的な人気を博している。2018年の来日公演ではロトの指揮でストラヴィンスキーの「春の祭典」を演奏。現在はハルモニアムンディ(仏)より継続的にリリース。ラヴェルのバレエ音楽シリーズや、ベートーヴェン・シリーズなど高い評価を受けている。