★デンマークのジャズ・シンガー、カトリーヌ・レガーと、「アイスランドのポールデズモンド」と呼ばれるアルト・サックス奏者、シグルズール・フロサソンによる約10年ぶりの新作『Stilhed & Storm』がリリース。
★両者はともにソロ活動をしながら10年以上にわたってコラボレーションを重ねてきた。2011年にリリースしたコラボ作CD『Land & Sky』でデンマーク音楽賞とアイスランド音楽賞の両方でヴォーカル・ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされ、フロサソンがアイスランドのコンポーザー・オブ・ザ・イヤーを受賞。その後、彼らはデンマークを拠点に幅広く演奏しながら、国内外の音楽フェスティバルにも出演している。
★今作『Stilhed & Storm』(静寂と嵐)は、フロサソンが作曲し、レガーが作詞を手がけたデンマーク語の新曲15曲を収録したフルアルバム。ACTレーベルより2021年にソロデビュー作をリリースしたアイスランドのピアニスト、アンナ・グレタ、多才なデンマークのベーシスト、イェスパー・ソーン、才能豊かなデンマークのドラマー、エスペン・ラウプ・フォン・リリエンスキョルドで構成される「ニュー・ノルディック・クインテット」を結成し、本作を制作。
★生と死、愛する人を失うこと、信頼、人生の輪、母性、自然、子育て、日々の仕事、動物への愛といった哲学的で倫理感の強いテーマを探求している。一見難しいテーマだが、フロサソンが描くデンマーク語や他の北欧言語の歌詞は、表現がより直接的で、正直ですんなりと理解できて、普段ジャズを聴かない新しい聴衆にも鑑賞しやすい一枚になっている。