3つのギター協奏曲

フィンランドのギタリスト、ペトリ・クメラの新作!
現代フィンランドの3つの協奏曲集
ディーマ・スロボデニューク指揮タピオラ・シンフォニエッタの共演!

  • アーティスト:ペトリ・クメラ
  • レーベル:ALBA
  • 品番:ABCD-475
  • ジャンル:ジャンルクラシック協奏曲
  • 形態:CD
  • 収録時間:62:50

TRACK LIST

3つのギター協奏曲

アンッティ・アウヴィネン(1974–):Andalusian Panzerwagen Jazz(アンダルシア装甲車ジャズ)(2021)
ロッタ・ヴェンナコスキ(1970–):Susurrus(ススルス)(2016)
リーカ・タルヴィティエ(1970–):Without Irony(皮肉でもなんでもなく)(2009/2022)

ペトリ・クメラ(ギター)
[楽器/Guitar: Gabriele Lodi/Steel String Guitar: Joha Lottonen]
タピオラ・シンフォニエッタ
ディーマ・スロボデニューク(指揮)
録音:2022年11月1日–4日 エスポー・コミュニティセンター(エスポー、フィンランド)
制作:ペトリ・クメラ、マルック・ヴェイヨンスオ
録音エンジニア・編集:マルック・ヴェイヨンスオ

★フィンランドのギタリスト、ペトリ・クメラの新作は『ネビュラ』(ABCD 345)以来の協奏曲録音です。ディーマ・スロボデニューク(1975–)指揮タピオラ・シンフォニエッタの共演で現代フィンランドの3つの作品を演奏しています。
アンッティ・アウヴィネン(1974–)は、ユヴァスキュラ音楽院とプラハ芸術アカデミーでギター、アムステルダム音楽院で作曲を学び、2010年代に《Junker Twist》(2015)と《Himmel Punk》(2016)の2つの「パンチのきいた」管弦楽曲でフィンランド音楽シーンに登場しました。この2曲のタイトルにみられるように、辛辣な風刺をこめた独特のユーモアのセンスで知られ、クメラとのコラボレーションで作った「ギター協奏曲」にも《アンダルシア装甲車ジャズ》という「わけのわからない」曲名がつけられました。「アンダルシア」は、アウヴィネンがフラメンコのコースに参加したことのあるところ。ラインメタル社あたりが製造したドイツの「装甲車」。「ジャズ」。「リズムとカラー」に支えられる彼の音楽のスタイルを明確に示した「Part 1」から「Part 4」の4つの部分で構成された作品です。
ロッタ・ヴェンナコスキ(1970–)もアウヴィネンと同じようにフィンランドと東欧とオランダで学びました。彼女の音楽は「音の色彩に対する研ぎ澄まされた感覚」が評価され、「スケルツォ」として書かれた《Flounce》が2017年「BBC プロムス」の最終夜に演奏され、国際的な知名度が高まりました。「ギター協奏曲」の《ススルス》は、クメラとのコラボレーションで作曲された作品です。「ギシギシ音を立てる、犬が鼻を鳴らす声、すすり泣きの声、空気がヒューという音、ガタガタなる音、こする音」というラテン語の擬音による曲名が、ギターとオーケストラの「音のパレット」も示しています。2017年10月にクメラとキュミ・シンフォニエッタの共演で初演されました。
リーカ・タルヴィティエ(1970–)の作曲スタイルを音楽学者コルホネンは「リリカルなテクスチュアを支持して」と定義しました。シベリウス・アカデミーでオーボエを学び、パリ国立高等音楽舞踊学校でジェラール・グリゼー、フィンランドでタピオ・ネヴァンリンナとパーヴォ・ヘイニネンに作曲を学び、ふたたびパリに渡り IRCAM の作曲コースに参加しました。《皮肉でもなんでもなく》は、2つの楽章の作品です。彼女は、ヴェンナコスキが《ススルス》でギタリストにヴァイオリンの弓も使わせたことをさらに推し進め、ロックとジャズのギタリストが開発した「イーボー(e-bow)」を使うよう指定。「魔法のような、歌うような」(タルヴィティエ)効果をもたらしました。

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