Presentness(現在のすがた)

初期モダニストとしてフィンランドの音楽シーンを牽引した
 オッリ・コスケリンのソロとデュオの作品集

  • アーティスト:オット・トロネン、グレブ・カナセヴィチ
  • レーベル:ALBA
  • 品番:ABCD-476
  • ジャンル:ジャンルクラシック現代音楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:63:00

TRACK LIST

Presentness(現在のすがた)

オッリ・コスケリン(1955–):ソロとデュオの作品集
1.then when A-go(2019/20–22)(ギター・ソロのための)
2.Animal II(動物 II)(2019/20/22)(バスクラリネット・ソロのための)
3.Courbures(湾曲)(1989)(ピアノ・ソロのための)
4.Tintinnio II(2022)(フルート・ソロのための)
5.X’There(2003/21)(チェロ・ソロのための)
6.7 Haiku(7つの俳句)(2019)(フルートとギターのための)
7.Exalté(高揚して)(1985/91)(クラリネット・ソロのための)

オット・トロネン(ギター)グレブ・カナセヴィチ(クラリネット)トゥオマス・マリ(ピアノ)ミカエル・ヘラスヴオ(フルート)ティモ=ヴェイッコ・ヴァルヴェ(チェロ) 
録音:2004年(Tintinnio/X’There)、2006年(Courbures)、2019年(Haiku)、2021年(Exalté)、2022年(then) ヘルシンキ、2021年 ニューヨーク(Animal II)
制作・録音エンジニア・編集:マルック・ヴェイヨンスオ

★オッリ・コスケリンは、1980年代の初期にモダニストとしてフィンランドの音楽シーンに現れました。出世作といわれる作品が、十二音技法の対位法を使った《弦楽四重奏のための音楽》(1981)です。スペクトラル・ハーモニーや倍音列といった手法を使いながらも伝統的な美意識を重視したスタイルは、新印象主義ともみなされています。このアルバムで演奏されるピアノ・ソロのための明晰で繊細な《Courbures(湾曲)》が、その代表的な作品のひとつです。
『Presentness(現在のすがた)』と題するアルバムでは、彼の近年の作品が主に演奏されています。ギターのための《then when A-go》は、冒頭の連続するペダルノートを断片化し新しい姿に生まれ変わらせる、コスケリンが新たな視点から作ったという作品。ミカエル・ヘラスヴオが初演した2001年の《Tintinnio》を「カット/コピー/ペースト」のテクニックを使って「新しい曲」に再構築した《Tintinnio II》。「同じ素材を異なる角度から見た」チェロ・ソロ曲の3番目の《X’There》。俳句のスタイルからインスピレーションを得て ノイズ・サウンドなどの特殊奏法を使って書かれたフルートとギターのための《7 Hai-ku(7つの俳句)》。極めて高度な技術の求められるクラリネットのためのヴィルトゥオーゾ曲《Exalté(高揚して)》。「グロテスクに演奏」と指示された部分のある《Animal II》は、グレブ・カナセヴィチ の委嘱を受け、コントラバス・クラリネットのための曲を基に作られました。

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