ポルスカ=パンドルフィ

バロック・ヴァイオリニストのクレータ=マリア・ケンタラが
17世紀イタリアの作曲家パンドルフィの「ソナタ」と「南オストロボスニアのポルスカ」
新たな「文脈」で音楽はどう聴こえるか、を追求

  • アーティスト:クレータ=マリア・ケンタラ
  • レーベル:ALBA
  • 品番:ABCD-501
  • ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:51:04

TRACK LIST

ポルスカ=パンドルフィ

南オストロボスニアのポルスカとジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(1624–c.1687)のソナタ
[Track 1]
 ヴォイリとペデルソレの6つのポルスカ(Kuusi polskaa Vöyriltä ja Pedersörestä)
 G. A. パンドルフィ・メアッリ:ソナタ第4番《La Castella(ラ・カステッラ)》 Op.3 no.4
[Track 2]
 G. A. パンドルフィ・メアッリ:ソナタ第5番《La Cemente(ラ・クレメンテ)》 Op.3 no.5
 Lyyrinen polska Ammesmäen Kreetan polskat  Metsäpellon polska
 Haudanmaan morsiuspolska
[Track 3]
 Limärin polska Tallarin neljäs Peli-Ussin polska
 G. A. パンドルフィ・メアッリ:ソナタ第1番《La Bernabea(ラ・ベルナベア)》 Op.4 no.1
[Track 4]
 Taklax Gee Kruununpudotuspolska Bagg-Matts Polska
 G. A. パンドルフィ・メアッリ:ソナタ第3番《La Melana(ラ・メラーナ)》 Op.3 no.3
[Track 5]
 G. A. パンドルフィ・メアッリ:ソナタ第1番《La Stella(ラ・ステッラ)》 Op.3.no.1
 Rahapolska Raharinki

クレータ=マリア・ケンタラ(バロック・ヴァイオリン)
テア・ポルソ(チェンバロ)
録音:2020年6月9日–11日 カウスティネン教会(カウスティネン、フィンランド)
制作:クレータ=マリア・ケンタラ、テア・ポルソ、マルック・ヴェイヨンスオ
録音・編集・マスタリング:マルック・ヴェイヨンスオ

★バロック・ヴァイオリニストのクレータ=マリア・ケンタラ Kreeta-Maria Kentala は、J. S. バッハの《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ》の曲と「カウスティネンの舞曲」をならべて演奏したアルバム『Side by Side(ならべてみると)』(ABCD 388)をリリース。「バッハの舞曲ではない舞曲」と地元カウスティネンの伝承と新しい舞曲の「違い」と「つながり」をプレーヤーの視点から眺めた企画の新しさと「芸術音楽」としてのクオリティが高く評価され、フィンランド放送(YLE)の「2016年最優秀レコード」と「聴衆の選ぶ一枚」」に選ばれました。『ポルスカ=パンドルフィ』と題した新しいアルバムでは、17世紀イタリアの作曲家パンドルフィの「ソナタ」と「南オストロボスニアのポルスカ」をならべ、新たな「文脈(context)」で音楽はどう聴こえるか、という興味を再び追及してみせます。
★ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ Giovanni Antonio Pandolfi Mealli(1624–1687)は、トスカーナ地方モンテプルチアーノ生まれ。オーストリア大公フェルディナント・カール大公のチロルの宮廷楽士を務め、大公の死後、シチリアのメッシーナに移りました。1660年出版の2巻の『ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ』(Op.3 と Op.4)と1669年出版の『トリオソナタ(Cioè Balletti)』が彼の現存する作品とされています。このアルバムでは、ポルスカと組み合わせるため、2つの曲集の5曲が選ばれました。宮廷オルガニストのアントニオ・カステッリ、宮廷カストラート歌手のクレメンテ・アントン、宮廷楽士長のアントニオ・メラーニをそれぞれ狙って書かれた《ラ・カステッラ》《ラ・クレメンテ》《ラ・メラーナ》、ジョセフォ・ベルナベイとベルナデット・ステッラ神父に献呈した《ラ・ベルナベア》と《ラ・ステッラ》。これらの曲では、当時の様式に従いながらもそこかしこで即興的な工夫が凝らされ、さらに、ドリア旋法、舞曲のリズム、民謡の旋律パターンとコードに共通点があることから、ポルスカと「ならべてみたら」という興味を誘われたといいます。
南オストロボスニアのペリマンニ(フィドル弾き)たちが結婚を祝う集まりなどで弾いたポルスカはすべて、ケンタラが「耳で覚えたこと」を頼りに演奏されました。ゆっくりしたテンポ、速いテンポ、突然の変化、思案げにみえたかと思えばただだらだらと、情熱的かと思えば怒り狂ったように。このアルバムのポルスカは、さまざまな表情で演奏されます。

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