もっと別のフィンランドのヴァイオリン作品集

「歴史が忘れてしまった」6人の作品を
フィンランドの名手が演奏!

  • アーティスト:ミルカ・マルミ
  • レーベル:ALBA
  • 品番:ABCD-507
  • ジャンル:ジャンルクラシック現代音楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

もっと別のフィンランドのヴァイオリン作品集

アイネス・チェチュリン(1859–1942):プスタ・フィルム(Puszta Film)(1928)、アラ・ツィンガレスカ(ジプシー風に)(Alla Zingaresca)(1890)、ガヴォット(Gavotte)(1906)、子守歌(Berceuse)(1888)
イーダ・モーベリ(1859–1947):行進曲(Marcia)(1936)
ミンナ・フォン・クノルリング(1846–1918)(arr. X):夜想曲(NocturneJ)
ベツィ・ホルムベルグ(1860–1900):アンダンテ(Andante)
ラウラ・ネーツェル(1839–1927):ロマンス(Romance) Op.40(1896)、ゴンドラ漕ぎ(La Gondoliera) Op.60(1896)、スラヴの歌(Chanson Slave) Op.53(1891)
インゲボリ・フォン・ブロンサルト(1840–1913):ロマンス イ長調(Romanze)(1870)、 幻想曲 変ホ長調(Fantasie) Op.21(1891)

ミルカ・マルミ(ヴァイオリン) 
ティーナ・カラコルピ(ピアノ)
録音:2021年4月6日–10日 Fiskarin Lukaali(フィスカルス、フィンランド)
制作:ミルカ・マルミ、ティーナ・カラコルピ、マルック・ヴェイヨンスオ
録音、編集、マスタリング:マルック・ヴェイヨンスオ

★フィンランドの音楽家ふたり、ヴァイオリニストのミルカ・マルミ Mirka Malmi(1977–)とピアニストのティーナ・カラコルピ Tiina Karakorpi(1978–)は、「未知の世界に跳びこむ」をモットーに女性作曲家の音楽を演奏することに長年にわたり取り組んできました。「ジェンダー」の規範にしばられていた時代、女性の音楽家たちは何を考え、どう感じて音楽を作ったのか。「どんな風に演奏すればいいかという予備知識もなけれけば、ガイドラインになる、頼れる伝統もない。とにかく跳びこむだけ」。その意気ごみで、ふたりは、2018年から2020年にかけて、「女性とヴァイオリン」と題した8回のコンサートシリーズを行いました。『もっと別のフィンランドのヴァイオリン作品集』と題したアルバムでは、ふたりがコンサートで取り上げた作品から、当時は知られていたものの「歴史が忘れてしまった」6人の作品が演奏されます。
★アイネス・チェチュリン Agnes Tschetschulin(1859–1942)は、シベリウス・アカデミーとベルリン芸術大学で学び、当時、フィンランド音楽史上もっとも優れたヴァイオリニストのひとりとして知られていました。《プスタ・フィルム》と《アラ・ツィンガレスカ》は、19世紀に人気のあった「ハンガリー・スタイル」の音楽です。ロココの踊り《ガヴォット》とヴァイオリンの歌う《子守歌》。イーダ・モーベリ Ida Moberg(1859–1947)は、サンクトペテルブルクとドレスデンで学び、ヘルシンキで作曲家、指揮者、人智学者として活動しました。彼女が教材として作った《行進曲》は、究極の目標に向かって歩む求道者の旅ともみなされる作品です。ミンナ・フォン・クノルリング Minna von Knorring(1846–1918)は、ヘルシンキに住み、たゆたう気分のメランコリックな性格の歌曲を書きました。憂の表情のうかがえる《夜想曲》には、彼女が若いころに踊った思い出が織りこまれているといわれます。
★ベツィ・ホルムベルグ Betzy Holmberg(1860–1900)は、デュッセルドルフで生まれデンマークとドイツで人生の大半を過ごしたフィンランド系ノルウェーの作曲家です。ライプツィヒ音楽院で学び、管弦楽と室内楽の音楽を主に手がけました。《アンダンテ》は、幻想的、神秘的なゴシック・スタイルの「疾風怒濤」の作品です。ラウラ・ネーツェル Laura Netzel(N. Lago)(ペンネーム、N. ラーゴ)(1839–1927)は、フィンランドに生まれ、ストックホルムとパリで音楽を学びました。指揮者、ピアニスト、コンサートオーガナイザーとして名を残している音楽家です。悲痛な恋の思い出を語る《ロマンス》、ヴェネツィアの船頭の姿を描いた《ゴンドラ漕ぎ》、素朴で陽気な《スラヴの歌》。インゲボリ・フォン・ブロンサルト Ingeborg von Bronsart(1840–1913)は、サンクトペテルブルクのフィンランドの家系に生まれ、ドイツでピアニストと作曲家としてのキャリアを築きました。「メロディの美しい主題と、もつれたバックビートのハーモニー」の《ロマンス》。《幻想曲》は、世紀末の濃厚なロマンティシズムを漂わせる、「美を愛でる」音楽です。

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