ハッリ・ヴェスマン:室内楽作品集

フィンランドのカーオス三重奏団創設以来の念願
現代フィンランドで独自の道を歩む作曲家
ハッリ・ヴェスマンの室内楽作品集

  • アーティスト:KAAÅS三重奏団
  • レーベル:ALBA
  • 品番:ABCD-511
  • ジャンル:ジャンルクラシック室内楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:66:22

TRACK LIST

ハッリ・ヴェスマン(1949–):室内楽作品集

ピアノ四重奏曲(1985)*
前奏曲とシシリエンヌ(Preludi ja Sicilienne)(1984)(ピアノ三重奏のための)
ピアノ三重奏曲第1番(1981)
ピアノ三重奏曲第2番《修辞学(Retorinen)》(1992)
ピアノ三重奏曲第3番(2000)

KAAÅS三重奏団
アンネマリー・オーストレム(ヴァイオリン)
ウッラ・ランペラ(チェロ)
ティーナ・カラコルピ(ピアノ)
ハンナ・パッカラ(ヴィオラ)*
録音:2021年5月31日–6月6日 スネルマンホール(コッコラ、フィンランド)
制作、録音、編集、マスタリング:サイモン・フォックス=ガール

★KAAÅS三重奏団(カーオス三重奏団)は、2011年に創設されたアンサンブル。ヴェゲリウス・チェンバー・ストリングズ芸術監督のアンネマリー・オーストレム Annemarie Åström のヴァイオリン、オストロボスニア室内管弦楽団メンバーのウッラ・ランペラ Ulla Lampela のチェロ、『もっと別のフィンランドのヴァイオリン作品集』(ABCD 507)を録音したティーナ・カラコルピ Tiina Karakorpi のピアノ。3人の苗字のアルファベットを並べ、フィンランド語の「混沌(カオス)」を意味するグループ名がつけられました。ヴェッスマンの室内楽曲は、彼女たちが創設以来ずっと考えていたプロジェクトのひとつでした。

ハッリ・ヴェッスマン Harri Wessman(1949–)は、現代フィンランドで独自の道を歩む作曲家のひとり。「モダニストの語法に背を向け……ロマンティックな心情と内面的なリリシズムに支えられた作品……」(キンモ・コルホネン)を書いてきました。1987年の《トランペット協奏曲》がもっともよく知られ、児童合唱のための《雪の下の流れは力なく(Vesi Vasyy Lumen Alle)》などの合唱曲も親しまれています。60を超す数の彼の室内楽の作品から、このアルバムでは、ピアノのついた5曲が演奏されます。

《ピアノ四重奏曲》は、クフモ室内楽フェスティヴァルと「フィンランド・ピクチャー・マガジン」の委嘱により作曲されました。〈アパッショナート〉〈ノスタルジコ〉〈ラッセニャート(諦めの)〉〈ブルレスコ〉の4楽章。オストロボスニア室内管弦楽団のソロ・ヴィオラ奏者ハンナ・パッカラ Hanna Pakkala がヴィオラを担当しています。《前奏曲とシシリエンヌは、若い演奏者のために書かれた作品。《ピアノ三重奏曲第2番》は、〈導入(Exordium)〉〈陳述と脱線(Narratio cum digressione)〉〈命題(Propositio)〉〈論述(Argumentatio)〉〈結論(Peroratio)〉の5楽章で構成され《修辞学》の副題がつけられました。ジャズのハーモニーも部分的に感じられる《第1番》とエルッキ・メラルティン室内楽コンペティションの課題曲として委嘱された《第3番》の2つの《ピアノ三重奏曲》は、ともに1楽章の作品。シニッカ・フルスカイネンの『Kevättä ilmassa(春の気配)』が、ジャケットのカバーアートに使われました。

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