「忘れない」~ヌエゴー&サーリアホ:チェロ協奏曲集

チェリスト、ヤコブ・クルベアが
サーリアホとヌアゴーの作品を録音!

  • アーティスト:ヤコブ・クルベア
  • レーベル:BIS
  • 品番:BIS-2602
  • ジャンル:ジャンルクラシック協奏曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • その他の製品情報:BIS ecopak
  • 収録時間:83:28

TRACK LIST

「忘れない」

①ペア・ヌアゴー(1932-):「ふたつの間で」(チェロ協奏曲第1番)(1985)
②カイヤ・サーリアホ(1952-):「光についての覚書」(チェロと管弦楽のための)(2006)
③ヌアゴー(ヤコブ・クルベア(1976-)編曲):「子供を忘れない」(ヴィオラ協奏曲第1番)(チェロと管弦楽のための)(1986 adap.2013)

ヤコブ・クルベア(チェロ)
①②BBC フィルハーモニック
①マイケル・フランシス(指揮)
②ヨン・ストゥールゴールズ(指揮)
③シンフォニア・ヴァルソヴィア
シモン・ビヴァレツ(指揮)
録音:①2015年12月17日、②2016年11月6日/フィルハーモニック・スタジオ(MediaCityUK、ソルフォード、イングランド)、③2015年8月31日&9月1日/ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサートスタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
制作:①②ジェレミー・ヘイズ、③ベアタ・ヤンコフスカ=ブルズィニュスカ
録音:①②スティーヴン・リンカー、③ユリタ・エマヌイウォヴ

★『ノルドセンディング(Nordsending)』(BIS-2269)の「トリオ・アリストス」のチェリスト、ヤコブ・クルベアの BISレーベル第2弾。彼がコラボレーションをつづけるふたりの作曲家、デンマークのペア・ヌアゴーとフィンランドのサーリアホの「チェロ協奏曲」を「ソリスト」として演奏したアルバムです。ヤコブ・クルベアは、1976年、デンマークのオーフス生まれ。オーフス王立音楽アカデミーのハッロ・ラウセナールスに学んだ後、ドミートリー・フェルシュトマン、ヴァルター・デシュパリ、マッツ・リードストレム、コリン・カーに師事、コペンハーゲンの王立デンマーク音楽アカデミーのモーテン・ソイテンの指導を受けてソリスト・ディプロマを取得しました。ヨーロッパ各地のオーケストラとの共演、音楽祭への出演とつづき、2016年からはロンドンの王立音楽大学の教授も務めています。
★ヌアゴーの「チェロ協奏曲第1番」《Between(ふたつの間で)》は、3楽章の作品です。「内に秘めた感情の表現」(チェロ)と「外部要因」(オーケストラ)が対立、そこにソリストが巻き込まれる〈In Between(間にはさまれ)〉、ソリストが優位に立つ〈Turning Point(転換点)〉、ソリストとオーケストラが対等の関係になる〈Among(囲まれて〉。「人の成長」になぞらえた音楽ともみなされ、最後の楽章ではチェロが、ガムランの「スレンドロ」によるメロディを弾き、「ヒューマンタッチ」を加えます。クルベアが教わったソイテンも録音した作品です。
★《Remembering Child(子供を忘れない)》は、東西冷戦の時代、核戦争に反対し、1985年に飛行機事故で亡くなった13歳のアメリカの少女、サマンサ・スミスへの「祈り」、そして、大人の愚行と戦っている「子供異端者」への「トリビュート」として書かれた作品です。2つの楽章で構成され、2曲のグレゴリオ聖歌も引用して書かれています。ミネソタ州のセントポール室内管弦楽団の委嘱で作曲されピンカス・ズッカーマンに献呈されました。クルベアは、この「ヴィオラ協奏曲第1番」をチェロのために編曲、作曲者の考えを求めながら「カデンツァ」も作曲しました。
★フィンランドのサーリアホもクルベアが共同作業を行う作曲家のひとりです。《Notes on Light(光についての覚書)》は、ボストン交響楽団が委嘱、アンシ・カルットゥネンがソロを弾いてボストンとヘルシンキで初演した作品です。〈Translucent, secret(半透明、秘密)〉〈On fire(白熱して)〉〈Awakening(目覚め)〉〈Eclipse(蝕)〉〈Heart of Light(光の核心)〉の5楽章。「ソリストが重要なことを語ろうとすると、オーケストラは彼にスペースを開ける」。チェロの「技巧」を発揮させる書法で作曲され、スコアの最後、T. S. エリオットの詩『荒地』が引用されています。

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