『バック・トゥ・ストックホーム』

スウェーデン放送響の首席コントラバス奏者ストーティンが演奏する
ストックホルムにゆかりのある20~21世紀の作曲家の作品集

  • アーティスト:リック・ストーティン
  • レーベル:BIS
  • 品番:BIS SA-2379
  • ジャンル:ジャンルクラシック協奏曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:SACD Hybrid
  • その他の製品情報:DSD 5.0 Surround sound マルチチャンネル BIS ecopak
  • 収録時間:75:59

TRACK LIST

『バック・トゥ・ストックホーム』

①ブリッタ・ビューストレム(1977-):「シューベルトへの散歩」~ヴィオラとコントラバスのための(2018)*
②エドゥアルド・トゥビン(1905-1982):コントラバス協奏曲 ETW22(1948)**
③ビューストレム:「ブルックナーへの散歩」~ヴィオラとコントラバスのための(2017)*
④ビューストレム:「無限の部屋」~ヴァイオリン/ヴィオラ、コントラバスと管弦楽のための(2016)*/***
⑤ビューストレム:「シュトラウスへの散歩」~ヴィオラとコントラバスのための(2018)*
⑥イェスペル・ヌーディン(1971-):ピアノ三重奏曲~ヴァイオリン、コントラバスとピアノのための(2003 arr. 2009)†
⑦カーリン・マルムレーヴ=フォシュリング(1916-2005)(リック・ストーティン(1982-)編曲):「追悼」(1999)(コントラバスのための編曲)

リック・ストーティン(コントラバス)
マーリン・ブルーマン(ヴァイオリン/ヴィオラ)*/†
スウェーデン放送交響楽団 ** ジェイムズ・ガフィガン(指揮)**
ヴェステロース・シンフォニエッタ *** サイモン・クロフォード=フィリップス(指揮 ***、ピアノ †)
録音:①2018年4月18-20日/ヴェステロース・コンサートホール(19日(ライヴ))、②2019年10月10–12日(11–12日の「ライヴ」を含む)/ベールヴァルドホール(ストックホルム)、③-⑦2020年6月14日/ヴェステロース・コンサートホール(ヴェステロース、スウェーデン)
制作:イェンス・ブラウン
録音:クリスティアン・シュタルケ、マリオン・シュヴェーベル、イェンス・ブラウン

★SACDハイブリッド盤。オランダのリック・ストーティン(1982-)は現在ストックホルム在住。スウェーデン放送交響楽団の首席コントラバス奏者として活躍しているストーティンにとってストックホルムは第二の故郷です。新しいアルバムのタイトルは『Back to StockHome』。「丸太の小島(stock-holm)」ではなく「丸太のホーム」に戻る、という意味をもつこのアルバムには、かつてこの街を創作の場とした作曲家と、今ここで活動する作曲家の作品を演奏しています。アルバムに参加したマーリン・ブルーマン(1975-)は、スウェーデン放送交響楽団のコンサートマスター、サイモン・クロフォード=フィリップスは、ヴェステロース・シンフォニエッタの首席指揮者。ストーティンの所属する『天使たちの声』(BIS SA–2244)の「ストックホルム・シンドローム・アンサンブル」のメンバーです。
★このアルバムでもっともよく知られた作品はトゥビンの《コントラバス協奏曲》です。エストニアの作曲家エドゥアルド・トゥビンは、第二次世界大戦中の1944年9月、家族を連れてタリンを逃れ、ストックホルムに亡命。1982年に亡くなるまでこの街で暮らしました。この協奏曲は、エストニア出身のコントラバス・ヴィルトゥオーゾ、ボストン交響楽団のルトヴィク・ユフト(1894-1957)の委嘱で作曲されました。大戦後の時代の空気を反映し気分の4つの楽章が、つづけて演奏される作品です。ホーカン・エーレーン(BIS-337)に次ぐ BIS 録音。スウェーデン放送交響楽団を指揮しているジェイムズ・ガフィガン(1979)は、アルバム『Americans』(HMM-902611)など数多くの録音でも知られるアメリカの指揮者です。
★ブリッタ・ビューストレム(1977-)の「ヴァイオリン/ヴィオラ、コントラバスと管弦楽のための二重協奏曲」《Infinite Rooms(無限の部屋)》は、草間彌生のアート『Infinity Morror Rooms(無限の鏡の部屋)』からインスピレーションを得て作曲されました。「infinite Room(無限の部屋)」「a rrom of figures(人影の部屋)」「pizzicato room(ピッツィカートの部屋)」「whistling room(口笛を吹く部屋)」「staccato room(スタッカートの部屋)「chorale room(コラールの部屋)」「combination room(コンビネーションの部屋)」の7楽章。ストーティンとブルーマンとのコラボレーションで作曲され、ふたりに献呈されました。もっとも重要なスウェーデン作品に与えられる「Stora Christ Johnson-priset」の2020年の受賞作です。このアルバムには、初演の翌年、2018年4月19日にヴェステロース・シンフォニエッタが行ったコンサートのライヴ録音が収録されています。
★『Walks(散歩)』は、デュオから大編成のオーケストラまで、約20曲のシリーズとして作られました。このアルバムの「ヴィオラとコントラバスのため」の「3つの散歩」は、シューベルトの《交響曲第5番》、ブルックナーの《交響曲第3番》、リヒャルト・シュトラウスの《ドン・キホーテ》の「アンコール」として作曲され、各曲の短い引用が「余韻」のように使われています。
★イェスペル・ヌーディン(1971-)の《ヴァイオリン、コントラバスとピアノのための三重奏曲》は、2003年の《ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための二重協奏曲》をアレンジした作品です。素材に使ったスウェーデン北部の「結婚行進曲」の元の性質を少し残しながらコンピューターで変形、ドローンや、スウェーデン民謡の「ブルーノート」に関係する四分音も使い、1楽章で書かれています。ストーティンがブルーマンとクロフォード=フィリップスと演奏するためヌーディンに依頼して作られたアレンジです。
★アルバムの最後、カーリン・マルムレーヴ=フォシュリング(1916–2005)の「ソプラノのためのヴォカリーズ」をストーティンが編曲した《In memoriam(追悼)》が演奏されます。

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