『カストラポリス』~ナポリのカンタータとアリア

ラウリン&パラディーゾ夫妻により結成された
バロック・アンサンブル「ドルチ・アフェッティ」のデビュー盤!
若手注目のカウンターテナー、ニコロ・バルドゥッチを迎えた
ナポリのカンタータとアリア集『カストラポリス』

  • アーティスト:ニコロ・バルドゥッチ、ドルチ・アフェッティ、ダン・ラウリン
  • レーベル:BIS
  • 品番:BIS SA-2585
  • ジャンル:ジャンルクラシック音楽史/古楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:SACD Hybrid
  • その他の製品情報:DSD 5.0 Surround sound マルチチャンネル BIS ecopak
  • 収録時間:81:27

TRACK LIST

『カストラポリス』~ナポリのカンタータとアリア

●ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):「Non piangete, amati rai(泣かないで、愛しい目よ)」~歌劇『認められたキュロス(Ciro riconosciuto)』(1751)第1幕より
●ジュゼッペ・ポルジーレ(1680-1750):歌劇『ウリッセの祖国への帰還(Il ritorno di Ulisse alla patria)』より
  エルヴィラのアリア「Sventurato chi piagato(哀れ、心を射られた者)」(第2幕第19場)
  クレオンテのアリア「Tu sei crudel così(おまえはなんと残酷な)」(第2幕第10場)
  テレーマコのアリア「Apri Cirene lumi(目を開けろ、キュレネ)」(第1幕第8場)
  テレーマコのアリア「Fiero sdegno dell’alma guerriero(戦士の魂の高慢な侮蔑が)」(第1幕第15場)
  クレオンテのアリア「Quel volto vezzoso(あの美しい顔が)」(第2幕第5場)
  テレーマコのアリア「Mi preparo a trionfar(勝ち誇る準備はできています)」(第3幕第7場)
●アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):カンタータ『かの心地よき平安は(Quella pace gradita)』
●ドメニコ・アウレッタ(1723-1753):協奏曲 ハ長調~チェンバロ、2つのヴァイオリンと通奏低音のための
●朗読「Dimmi bel neo che faì(話しておくれ、美しいほくろよ)」
●ドメニコ・ナターレ・サッロ(1679-1744):カンタータ『Dimmi bel neo che faì(話しておくれ、美しいほくろよ)』
●伝承曲「ガルガーノのタランテラ(Tarantella del Gargano)」~声とバロック・ギターのための

ニコロ・バルドゥッチ(カウンターテナー)
アンナ・パラディーゾ(チェンバロ、共同音楽監督)
ドルチ・アフェッティ
 ダン・ラウリン(第1リコーダー)、ケート・ハーン(第2リコーダー)
 シェシュティン・フローディン(第1オーボエ)、イーア・ノイミュラー(第2オーボエ)
 マッツ・クリングフォシュ(ファゴット)、マリア・リンダール(ヴァイオリン、リーダー)
 カロリーナ・ヴェーバー・エークダール(ヴァイオリン)、ヨエル・スンディーン(ヴィオラ)
 通奏低音:
 アンナ・パラディーゾ(チェンバロ)、ケート・ハーン(チェロ)
 トゥーマス・イェットンソン(コントラバス)、ドーヒョ・ソル(アーチリュート、バロック・ギター)
 ダン・ラウリン(音楽監督)
[楽器 Harpsichord: François Paul Ciocca, Riccia 2008, after Nicolas & François Blanchet 1730/Recorder: Alto recorder by Francesco Livirghi]
セッション録音:2021年7月12-15日/デューヴブー教会(スンドビュベリ、スウェーデン)

★SACDハイブリッド盤。スウェーデンのバロック・アンサンブル「ドルチ・アフェッティ」のアルバム第1作がリリースされます。リコーダー奏者のダン・ラウリンと夫人のアンナ・パラディーゾが、ナポリ音楽院図書館の所蔵するナポリ音楽コレクションを探求する目的で結成。ヴァイオリンのマリア・リンダールやオーボエのシェシュティン・フローディンといったスウェーデンのバロック音楽シーンで活躍する音楽家たちが参加しました。
★ナポリのカンタータとアリアを歌ったアルバム。フランスの小説家ドミニク・フェルナンデスが1974年の小説『ポルポリーノ(Porpolino ou les mystères de Naples)』で「数多くのカストラート・ソプラノが結集した南の首都」を表すために使った言葉「カストラポリス」が、アルバム・タイトルに採られました。
★プログラムの最初は、アレッサンドロ・スカルラッティに学ぶためナポリを訪れたヨハン・アドルフ・ハッセがメタスタージオの台本に作曲した《認められたキュロス》から、リコーダーとオーボエを2つずつともなって歌われる〈Non piangete, amati rai(泣かないで、愛しい目よ)〉。ジュゼッペ・ポルジーレの《ウリッセの祖国への帰還(ウリッセの帰還)》は、当時23歳だったカストラート歌手のドメニコ・ゴッツィがプロ・デビューで歌った作品です。モンテヴェルディの歌劇と同じホメロスの『オデュッセイア』の物語を題材にしながら、別の作家による台本に作曲されています。アレッサンドロ・スカルラッティの《かの心地よき平安は》は、リコーダーの他、ソロ・ヴァイオリン、チェロと通奏低音をともなう、ソプラノのためのソロ・カンタータです。
★ドメニコ・アウレッタは、ナポリで生まれ、30歳で没しました。チェンバロ、2つのヴァイオリンと通奏低音のための《協奏曲 ハ長調》は、ナポリ音楽院図書館が楽譜を保存している作品です。ドメニコ・ナターレ・サッロは、トラーニで生まれ、サントオノフリオのナポリ音楽院で学びました。声と通奏低音のためのカンタータ《話しておくれ、美しいほくろよ》も、ナポリ音楽院図書館の所蔵する作品です。カンタータの演奏に先立って最初のレチタティーヴォ「Dimmi bel neo che faì」の朗読がはさまれます。
★アルバムの最後、サッロ、カストラート歌手ファリネッリ、アンナ・パラディーゾ、ニコロ・バルドゥッチが生まれたアプリア(プーリア)地方に伝わる「タランテラ」が歌われます。
★バロック音楽を得意とするソプラニスタ、カウンターテナーのニコロ・バルドゥッチは、1999年、イタリアのカノーザ・ディ・プーリア生まれ。ソプラノ歌手アンア・マリア・ステッラ・パンジーニに最初に教わり、マテーラの音楽院の学士号を、バロック歌唱をジェンマ・ベルタニョッリに学んだヴィチェンツァ音楽院の修士号を取得しました。ヴェネツィアのジョルジョ・チーニ財団やヴィテルボのストラデッラ音楽祭に招かれ、第1位に選ばれたニコロ・ピッチンニなどのコンペティションに参加してきました。ヴィテルボの「フェスティヴァル・ストラデッラ」でダン・ラウリンと出会ったことが、2020年から2021年のシーズンのコンサートへの出演とこの録音につながりました。

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