■ジョエル・イエレスエロ、前作から一年待たずして新作が登場です！
■キューバはハバナ出身のギタリストで、オマーラ・ポルトゥオンドやロベルト・フォンセカ、イブラヒム・マーロフらを支えてきた名手による2作目のリーダー作品です。前作にも色濃かった郷愁のような淡いノスタルジー、それらを醸すコンテンポラリーかつ洗練された楽曲、丁寧に発せられるギターのトーンは絶品！非常に美しく捉えられた数々の響き、それらが混じりあいながらグルーヴしていく様は他ではなかなか味わえません。ラテン的な多彩・かつ土着なリズム感を持ちながら、それが行き過ぎることなくクールに進んでいくあたりからは、極めて鋭い現代的な感性がバシバシと伝わってきます。
■そんな中でも③はキップ・ハンラハン / アメリカン・クラーヴェ的な少しダークな質感だったり、はてまた⑧は生ギターのサウンドをフィーチャーして優しく歌われる楽曲だったりと新機軸もあり、これから先にどういった方向性に向かうのかが大変気になる才能です。要チェック！