エコール・ド・パリ

あらたな芸術の気運たかまる20世紀パリ
アヴァンギャルドでメカニックな響きに痺れる1枚

  • アーティスト:ヨハネス・ズール、ベルリン・ドイツ交響楽団
  • レーベル:EDITION ABSEITS
  • 品番:EDA-48
  • ジャンル:ジャンルクラシック現代音楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:66:21

TRACK LIST

エコール・ド・パリ

イベール:チェロと木管のための協奏曲(1925)
マルセル・ミハロヴィチ:ピアノ、木管、チェレスタと打楽器のための2部のエチュード (1951)
アンタイル:室内オーケストラのための協奏曲(1932)
シモン・ラクス:ピアノ、木管と打楽器のための室内協奏曲(1963)

アデル・ビッター(チェロ)
ホルガー・グロショップ(ピアノ)
ヨハネス・ズール(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団のメンバー
録音:2021年4月3日/ベルリン放送

★美術史における「エコール・ド・パリ」、すなわち20世紀の最初の数十年間にパリで活動した非フランス系(多くは東欧系やユダヤ系)の芸術家たちは、その後の芸術に大きな影響を及ぼします。これに対し音楽の分野では似た事象が見受けられるものの、「エコール・ド・パリ」と結びつけてこの時代を認識するということはあまりありません。この録音は1920年代のパリに集まった人々の膨大な様式的多様性と、1939年から1945年までの「断絶」を超えた影響力を背景に、より明確に「エコール・ド・パリ」という言葉を音楽史に刻み付けるものです。
★パリ生まれのイベールと、パリに移り住んだ3人の作曲家ミハロヴィチ(ルーマニア)、アンタイル(アメリカ)、シモン・ラスク(ポーランド)の作品を収録。どれも木管楽器が活躍する協奏的な楽曲で色彩豊か、かつ陰影の深い複雑な表情も。単にフランス風と言うだけでは表しきれない、アヴァンギャルドな響きが滅法おもしろいプログラム。
★ミハロヴィチはモニク・アースの夫としても知られています。『エチュード』も彼女が演奏に参加したのでしょう。前衛的でメカニックなパッセージが各楽器に受け継がれていくカッコイイ作品です。知らぬは惜しい1曲。

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