■パスカル・コムラードの原点であるバンド=Fluenceの1stにして唯一の作品が750枚のみのRSD限定・ナンバリング入りで復刻です！
■1974-75年にかけてフランスのモンペリエで録音された本作では、後年のパスカル印となるポップなセンスと音響実験がバランスよく配合されています。彼のイーノ大好き感がところどころで顔を見せるのも大変良く、名盤『Fripp＆Eno』を彷彿とさせるシンセサイザーのサウンドなんかまさにその象徴。軽やかでポップな印象の電子音で満ちていていて、かつミニマルなフレーズのところどころに、クラウトロックからの影響を強く感じさせますが、それでいて今なお新鮮な響きを維持しているのは流石です。
■まるで桃源郷の中にいるようなサウンドの①、どこかチープな鳴り方の揺らめく音響による哀愁のフェイクタンゴ②、そしてアトモスフェリックなサウンドのシンセ+太く歪んだシンセの対比で音を構築していく壮大な③と楽曲ごとのキャラクター配置がまた見事。実験的だけれどとてもポップで流麗な作りは非常に職人的！