サミュエル・アドラー:合唱作品集~現代に語り継ぐために

現代アメリカ音楽とユダヤ音楽を融合させた
激動の時代を生き抜いた作曲家
サミュエル・アドラーの作曲史を感じさせるアルバム

  • アーティスト:グローリエ・デイ・カントレス
  • レーベル:GLORIAE DEI CANTORES RECORDINGS
  • 品番:GDCD-066
  • ジャンル:ジャンルクラシック声楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:SACD Hybrid
  • その他の製品情報:STEREO/Multi-ch

TRACK LIST

サミュエル・アドラー(1928-):合唱作品集

1.讃美歌
 ジョシュア・カナガ(テノール)、シャロン・ファイファー(オルガン)
2.さあ、喜びましょう
3.愛した者はわがもの
4.合唱三部作I:どうしてわたしをお見捨てになったのですか?
 クララ・ゲルデス(オルガン)
5.合唱三部作II:聖書の祈りが私の祈りになる
6.合唱三部作III:主への新しい歌を歌おう
 クララ・ゲルデス(オルガン)
7.詩篇 23篇
 シャロン・ファイファー(オルガン)
8.To Speak to Our Time:前奏曲I
 ルシア・リン(ヴァイオリンI)ジュリアン・リー(ヴァイオリンII)
9.To Speak to Our Time:さすらいの合唱
 ディアナ・シャノン(ソプラノ)
10.To Speak to Our Time:間奏曲I
 ルシア・リン(ヴァイオリンI)ジュリアン・リー(ヴァイオリンII)
11.To Speak to Our Time: 詩篇121
12.To Speak to Our Time:間奏曲II
 ルシア・リン(ヴァイオリンI)ジュリアン・リー(ヴァイオリンII)
13.To Speak to Our Time: 詩篇111
14.To Speak to Our Time:間奏曲III
 ルシア・リン(ヴァイオリンI)ジュリアン・リー(ヴァイオリンII)
15.現代に語り継ぐ:賛歌10
 ルシア・リン(ヴァイオリンI)ジュリアン・リー(ヴァイオリンII)
16.なんと甘美な響きよ
 シャロン・ファイファー(オルガン)

リチャード・K.パグスレー (指揮)
グローリエ・デイ・カントレス
録音:2021年9、10、11月
マサチューセッツ州オーリンズ、主イエス・キリストの変容教会

★サミュエル・アドラーは、1928年ドイツのユダヤ系音楽家の両親のもとに生まれました。1939年アメリカに亡命し、コープランド、ヒンデミット、ランドール・トンプソンらに作曲を学び、これまでに400にものぼる作品を発表、60年以上ジュリアード、イーストマン音楽院をはじめ世界中の大学で教鞭をとり、ユダヤ音楽の普及に尽力し、現代のアメリカを代表する作曲家として活躍してきました。
★このアルバムには、長年書き続けてきた宗教作品・讃美歌が収録されており、彼の作曲の歴史が詰め込まれています。アドラーは、10歳のときナチス・ドイツから逃れてきました。1938年11月9日の夜、ユダヤ人に対する暴力が勃発。2日間で250を超えるシナゴークが焼かれ、ユダヤ人が経営する商店は破壊されました。店の窓ガラスが砕け散って通りに散乱した様子からこの日の夜のことは「水晶の夜」と呼ばれています。その悲惨な夜に、アドラー一家の命を救ったのは偶然崩れ落ちてきたパイプオルガン。そのおかげで追っ手から逃げることができ、一家は最終列車でドイツを脱出することができたといいます。そうした劇的経験の中から生まれた数々の宗教的作品は、多くの人々の心に届くものとなっています。
★特にアルバムのタイトルともなっているアカペラ合唱と2つのヴァイオリンのための作品「To Speak to Our Time」は、アドラーを象徴する楽曲と言ってもよいでしょう。ドレスデン室内合唱団が「水晶の夜」の80周年追悼コンサートのために委嘱した作品で、2018年11月10日にハンス=クリストフ・ラーデマン指揮で初演されました。

0850031134003

関連商品